花迷宮放浪記 - Diary - 2004年05月

5月1日

明日から旅行に行ってきます。
GWに帰省以外の旅行をするのってあんまりなかった気がするなあ。
行き先は北です。頑張って運転してきます。

ちょっと前ですが、Century20を久々に更新したりしてみました。
気がついたら女の子キャラが増えてるんですが(笑)
つくづく私はああいうタイプが好みなのだなと思います。
朔も匡も気がついたら10年近いお付き合いですか。
いまだに彼らの名前を決めた時の気分まで覚えているのに、
近づけた感じがしないのはなんでだろう。
よくわかんない奴らのまんまなのに、書いていて楽しい。不思議です。

5月2日

旅立ちの日。
朝早くに首都高を抜けるつもりが、出発が遅れてしまい、
出口付近でまんまと渋滞にひっかかりました。
その先、栃木県内でも事故があったらしく、渋滞の情報がありましたので、
思い切って高速を降り、しばらく一般道を走って、また高速へ。
旦那も私も免許はありますので、疲れたら交代しつつ
(と言っても7割は運転してもらいましたが)一路、北を目指します。

途中立ち寄った那須高原サービスエリアの繁盛振りが印象的でした。
犬連れの旅行者に対応したSAのようで、犬連れの家族が多かったです。
あと、いちごミルクのソフトクリームは美味でした。

けっきょく3回渋滞につかまり、当日の目的は宿を確保していある八戸に
到着することのみに変更。十和田湖は諦めました。
ガソリンが足りなくなり、急遽手前で高速を降りてガソリンスタンドを探し回るなど
ハプニングはありましたが、どうにか8時前後にはホテルに到着。
ガイドブックにあったお店を目指したものの満席で、
適当に目についた和風居酒屋に入りましたらこれが大当たり。
お刺身がもう身もだえするほど美味でした。
皮を剥いた、身のみのタコの刺身なんてはじめて食べましたよ〜。
旦那は海育ちで魚介の新鮮さにはうるさい人なんですが、大絶賛。
観光客相手でなく、地元の人を相手にする店でこの味で、
もちろんお値段は普通。レベルの高さを思い知りました。うらやましいことです。
青森名物のせんべい鍋や、地酒・自家製の果実酒も美味しく、
気持ち良く酔ってホテルに帰ったのでした。

5月3日

下北半島へ車を飛ばしました。目指すは恐山。
恐山についてはほとんど前知識なく行ったのですが(だって目的地決めたの前日……)
あの世とこの世との境界だというのが非常に納得できてしまう場所でした。
おそらく溶岩の固まったものだろう、真っ白な脆い岩、
あちらこちらにある石積み、
湿った地面のそこここからあがる白い煙、立ち込める硫黄の匂い。
思わず話す声をひそめてしまうような、不思議な空気のある場所でした。
湖の向こうには緑なす山があって、雪をいただいた高峰がさらに遠くに見えて。
でも振り返ると白と灰色の世界なのです。

故人の残したものでありましょう、服や小物、
故人の名を記して置かれた石、地蔵に着せ掛けられた服、
亡くなった人への想いが堆積してゆく場なのだと、思いました。


続いては青森市、三内丸山遺跡へ。
遺跡の入り口を兼ねた資料館は1年ほど前に出来たらしいのですが、
小中学生に興味を抱かせることに徹底的にこだわっている感じで、
解説がわかりやすく、ゲームのように楽しめる体験コーナーもあり、
なかなか面白いところでした。
遺跡への感想は、第一に「広い! でかい!」
縄文時代の定説を覆した遺跡なんだということを、しみじみと感じました。
小屋や倉庫や集会所? など、復元がしてあって、中にも入れて、面白いです。
ニュースでも取り上げられていた、巨大な6本柱跡から想像で復元した櫓、とか。
雨が降ったのが残念でしたが、楽しかったです。

この日の昼食は遺跡に向かう途中でドライブインに。
あんまり期待してなかったんですが、旦那の頼んだホタテ盛り合わせ定食がすごかった。
ホタテの刺身、フライ、バター焼き、鍋物、がずらり。
私はホタテラーメンでしたが、これもなかなか。

夕食はガイドブックにあった海鮮中華料理点へ。
美味しかったです。やっぱり素材がいいねえ。

5月4日

この日は白神山地に行こう! という予定だったのですが……。
朝からしっかり雨でした。
山地を突っ切って日本海側に出るルートがあるはずだったのですが、
途中立ち寄った白神山地ビジターセンターで、
まだ雪が残ってるので通り抜け出来ません。とのこと。
ガイドブックよく見たら、このルートは6月以降って書いてありました。しくしく。

まあ、とりあえず行けるところまで行きますか、ということで進む。
途中、秋田方面に抜ける県道はやっぱり雪で閉鎖してました。
山地の入り口まで行って駐車場に車を置いて、
雨の中うろうろしてみました。
15分くらいで歩ける散策路があったので行ってみましたが、
うわーほんとに雪が残ってる……。
(恐山に行ったときにもありましたけど)

ブナの森というのははじめて見ます。
山の中に分け入っているのに、奇妙に明るい感じがしました。
私には山登りというと、斜面に建つ杉の幹と、じめじめとした薄暗さなので。
新緑の美しいブナの森は、なんだかとても新鮮でした。

それなりに白神山地を楽しんで、Uターン。
この日の宿は秋田市内なので、ひたすら南を目指します。
夕食をどうしようという話になって、
通り道に当たる男鹿半島で夕食と温泉を楽しむことに急遽決定。
人気のなさに(同方向へ行く車、軽トラ以外なし!)びびりつつ、
雨もなんとか上がっていたので、日本海に突き出した入道崎まで車を走らせます。

入道崎の感想……海風が寒かった(笑)
でもギリギリ日没に間に合ったので良かったです。
晴れた日に来られたらもっと良かったですけれどね。
振り返るとずらりと土産物屋なのに、
海のほうを見ると芝生のような短い草と絶壁、打ち寄せる波、水平線、
まるで巨石文明の遺跡を模したような、北緯40度のモニュメント。
面白い眺めでした。

時間が早いので夕飯は採らず、温浴センターでさっぱりして秋田に向かいます。
ホテルは駅のほぼどまん前の綺麗なシティホテル。
歩いて行ける範囲に飲み屋街があるようなので、
ガイドブックでいくつか店をチェックしてぶらぶらと歩いて行ってみました。
2軒ほど満席でアウトでしたが、たどり着いた店がなかなかヒットでご満悦。
きりたんぽと地鶏と稲庭うどんが美味でございました。
なんか毎日食べ物のことばっかりですね(笑)


5月9日

また日記サボり倒してますね……すみません。

連休には北東北に行ってきました。
横浜から自家用車で青森まで行き、秋田に寄って帰ってきました。
4日間の総走行距離は2000kmを超えましたし、かなり疲れましたが、楽しい旅行でした。

あまりやらないことですが、過去の日付の日記を使って、
簡単な旅記録をつけておきますね。

5月12日

ちょっと前の話ですが、旦那に怪しい武器屋さんを教えてもらいました。
……最初、ゲームかなにかの仮想ショップだと思いましたよ……。
でも現実に存在する土産物屋でした山海堂さん。
しかも鎌倉って近所やん!(横浜市民。)

品揃えが楽しいです。
マンゴーシュとかクレイモアとかローマングラディウスとか
エクスカリバーとか逆刃刀とか藤原朝臣村正とか。
思わずレイピアを探しました。……ありました、ルネサンスレイピア
ほ、ほしいな……(笑)

せっかく近所なので今度ぜひ実物を拝みに行きたいと思います。
一緒に行ってくださる方、募集中(笑)

5月14日

駅で見かけたひとこま。
柱にもたれて立っていた女性に、
両手を広げてゆっくり歩み寄った男性。
そうっと、大切そうに、女性を抱きしめてた。

「うわ、バカップル」と思ってもおかしくないシーンでしたが、
なぜだか頬が緩んでしまいました。
たぶん、ふたりの外見がいわゆる「イマドキの若者」ふうでなかったのと、
横目で見えた男性の表情が、本当に幸せそうだったから。

ほんわかしたひとこまでした。
お幸せに。

5月14日

おめでとう全日本女子! やたー!!

……というわけでオリンピック最終予選を見ておりました。
あ、まだ結果知らないかたすみません。思わず叫んでもうた。

試合結果も、ラストの点のとり方もすばらしかったですね。
全勝での出場権ゲット。本当に嬉しいです。
選手のみんなが泣いてはしゃいでて、思わずもらい泣き……。

日本で行われる世界大会の放映はたいてい見てるんですが、
今回はレシーブがすごく良くなってるのと、セッターの巧さが、
これだけ強くなった要因なように思います。
竹下選手のトスアップはもう神業。スパイクももちろんすごいんですが、
ちょっとかじっただけでほとんどシロウトの私が、
トスアップに思わず「すげぇっ」と声を上げさせらてしまう試合って、
そうそうないように思いますよ。
しかもあの身長だもん、竹下選手。私のほうが高いです。尊敬するなあ。

アテネも楽しみ! ぜひメダルにくらいついてほしいものです。

5月14日

Change】さんという企画サイトさんに白珠の番外編を一本投稿してきました。
『「女装の男性と男装の女性」が登場する小説を集めるアンソロジーサイト』というあまりのどんぴしゃっぷりに、
「これは何か書かねば!」 と意欲に燃えて一日で書き上げてしまいました(笑)
結果的に本編読まなければわかりにくいかもしれない話になってしまって、
あちらさまには申し訳なかったかもしれません……。
らぶらぶべたべたしてるだけの話に、なってしまったような、気が。ありゃあ。

6月一杯募集、8月一杯公開という限定サイトさんなので、
あちらの閉鎖までは【花迷路】内には番外編を置きません。
興味のある方はあちらへ飛んでみてくださいませ。
ささやかながら企画を盛り上げるためのご協力でございます。

冒頭に歌が出てくるのは「野原でワルツ」ネタにつなげたかったからなんですが、
書いてみたら違うネタになってしまいました。
ダンスシーン加筆する手もあるんですが、ちょっと冗長かな。どうかな。
まあ、加筆訂正するとしたらサイト公開時になると思います。

5月20日

そういえば、明日誕生日なんですよ。26になります。(……なるんだよな?)

なんだか、大学を卒業してから、自分の年齢があいまいになっている気が。
大学までは「何年生は何歳」という基準があったから、わかりやすかったんですね。
いまは、自分の年齢を考えるのは、書類に記入する際と、
子供が欲しいなあと考える時ぐらいかな。

ところで、この日記の過去ログには、二十歳になった日の日記なんぞがあったりします。
おそろしいことに。
今まで、自分の六年分の日記なんて見たことないや……(笑)

飽きっぽい私がよくもまあ六年もサイトを継続しているものだと思いますが、
よく考えたらその時々でメインの活動がぜんぜん違うあたり、
やっぱり私らしいような気もします。
小説サイトというより、やっぱりここは「文月夕の個人サイト」って感じ。私には。


ところで話すっ飛びますが、最近愛用しているエディタがあります。
ごめんTeraPad、君のことも愛してるけど、本命ができちゃったの(笑)
リンク集でも紹介してますが【Web Frontier】さんのez-HTML。
最初のカスタマイズに手間取りましたが、すっごい楽です、これ。
最近はPerlもいじくってるので、ありがたい限りです。
バグ報告などへの反映がめちゃくちゃ速いのもポイント高いですね。

現在では基本がこれ、形だけざっと作るのにDreamweaver、
メモやワンポイント手直しにTeraPadという感じで使い分けております。
ez-HTMLやTeraPadみたいな高機能ソフトが無料で配布されているんだから、
ネットというのはありがたい世界ですね。

追記。文脈上Dreamweaverも無料配布されているように読める、
とのご指摘をいただき、修正しました。あいまいな文章で済みませんでした。
Dreamweaverも好きです。特に2004になって使い勝手がさらにいいです。
お値段も素敵なので、買うのには勇気が要りましたけどね……。

【5/19 読書記録:王女グリンダ】

5月22日

穂高あきらさん@【Novelism】のお誘いで、
『燃えよ剣』の舞台に行ってきました。主演は上川隆也氏。
ご一緒したのは穂高さん、風間あきこさん@【晴れた朝も雨の夜も】、相沢秋乃さん@【天上捜索】。

手短に感想を申し上げますと……いろいろと予想外でした。
ポスターなんかの印象から、もっと男くさい、悲劇的な演出かなと思ってたんですが。
存外明るい作品でしたね。
上川氏演じる土方さんはかっこよかったです。
斉藤一が熱血だったのが微妙な気分です。
藤堂平助がたいへん好みでした、可愛くて(すみません)

『燃えよ剣』だとダントツ好みなのは沖田総司なんですが、
私の中の「燃えよ剣の沖田像」と舞台の沖田がかなり違ったのは残念。
好みの問題なんですけどね。

観劇のあとは軽く御茶しつつ感想など語り、
もう一本お芝居を見に行かれるという穂高さん風間さんとお別れして、
秋乃さんと八重洲ブックセンターに立ち寄った後、飲んで食べて喋り倒しました。
秋乃さんの作品『揃いの月』『天の深さを知る蛙』ネタで突っ込む私。
ぜひ残り5人を考えて教えてください、秋乃さん(笑)

児童文学話でずいぶん盛り上がりましたね。
『大草原の小さな家』でアツく語れたのが楽しゅうございました。大好きなので。
児童文学系の話は大好きなので、語り合える方がいらっしゃって嬉しいです。

あとは男性の好みの話とか(笑)わかりやすくてすみません。

5月23日

「トロイ」さっそく見てきました。詳しい感想は下記リンク先にて。
ひとこと言うなら、ヘタレ王子はヘタレ王子だった、と……でも愛しい(笑)

【5/23 鑑賞記録:トロイ

5月27日

旅行3日目(5/4)の記事を書きましたよ。
今月中に最終日まで書きたいなあ……。

宝島社から北村薫特集のムックが出ていたので思わず買って帰りました。
エッセイ系はあまり読んでませんが、この人の小説はすごく好き。
若いうちに読むのもいいけれど、初読から数年後に読むのもオススメです。
「スキップ」はいま読むとぼろぼろに泣いてしまいそうでこわくて手に取れないよ……。

そして思わぬところで『ライツヴィル殺人事件』の文字に出会ってこけました。
北村氏がこの作品をなんと評しているのかが気になってたまらない……。

【5/26 読書記録:桐原家の人々3】

5月28日

Change】さんに続々と投稿が集まってますねえ。面白い。
競作テーマが最後のオチになっている作品もあって、
仕方ないんだけど、もったいないな〜なんて思ってしまいました。
これ、テーマ知らずに読んだら更に面白いだろうなと。
(知ってても面白いんですけどね)

女装ネタは実は脳内にあとえーと……3つくらい? あるんですが。多すぎ。
両性具有の神様の依坐として育てられた神官家の男の子の話とか、
高校生探偵如月はるかちゃんのお話とか、ネタだけならいろいろと。
如月はるかちゃんとは中学生のころからのお付き合いですよ。
そのころは普通の男の人でしたが。
……って、腰までのロングヘア(しかも三編)で
外国大学卒でですます調の17歳はあんまり普通の男の人じゃないか(笑)
しみじみ筋金入りだなあ、自分……。

【5/27 読書記録:プラネット・ラダー7】
↑感想:ワセダさーん!(涙)

5月31日

日記用のひとことフォームを改造してみました。
外見的な変更点としては、返信の要不要を選択できるようになりました。

私はこういう突っ込みフォームに書いたことに返事があると嬉しがる人間なんですが、
非公開のフォームだから書いたのに、公の場で返信されたくない、
という方もいらっしゃいますよね。
お返事するしないで時々悩むことがあるので、だったら選んでもらおう、と、
選択肢をつけてみました。
見た目にちょっとうるさくなりましたが、ご勘弁くださいな。

花迷路
Akiary v.0.51