迷宮放浪記 - Diary - 2002年06月

＜6月1日＞

実家の両親から誕生日プレゼントが届きました。
文房具がふたつ。
ひとつは独ロットリング社の「フォーインワン」。
３色ボールペン＆シャープペンがひとつになった、いわゆる「シャーボ」の類ですね。
面白いのが、ノックする部分はひとつしかないの。
軸を囲むように４つのペン先のマークがあって、
出したいマークを自分のほうに向けてノックすると、そのペン先が出てくるのです。
使い慣れるのにちょっとかかりそうだけど、楽しいわ〜これ。自慢できる。
もうひとつはプラスステーショナリーのミニ文具セット「Musee」。
つや消しシルバーでケースも文具も統一されててかっこいいんだわ。
中身ははさみ、ホチキス、メジャー、電卓、ボールペン、カッター、小物入れ、リムーバー。
実用を意識した、スタイリッシュなデザインが嬉しい〜。
さすが母、私のツボをよくご存知（笑）
とりあえず、今日会社に持っていこうっと♪

【5/31 読書記録：四つの変奏曲】

＜6月6日＞

小学生のころ猫背猫背と姉に指摘され続けたせいなのか、
いつからか自分の姿勢をチェックする習慣がついた。
鏡を見ると条件反射で背筋を伸ばしてしまうし、
歩くときには足の伸ばし方とか目線の置き方が気になる。
実はあんまり姿勢のいい人間じゃないんだけれど、
人に見える場面では姿勢良くありたいと思う。
だってね、全然違うんだよ？　見え方が。
姿勢を変えるだけでスタイルなんて三割増で良く見える。
なにより気持ちがいいよね、まっすぐな背筋、颯爽とした歩み。
上手にお化粧して、スーツ決めてハイヒール履いた、素敵な女性でも、
背中丸めて膝がくがくで、うつむいて歩いてたらカッコワルイ。
ジーンズにＴシャツなら、だらしなさもまた素敵かもしれないけどね、
お仕事着には絶対に、伸びた背中がよく似合うと思うのです。

【6/5 読書記録：はみだしっ子　４】

＜6月10日＞

休日なのでふらふらとお買い物してましたらば、前方に同期発見。
思わず、遭わないように逃げ隠れしてしまった。
あちらが男女二人連れだったというのもあるけど、
そもそも嫌いなんだよね。休日に知り合いに出くわすの。
だって休日の私ときたらノーメイクで適当な服着て、
まるで気合入ってない顔つきでいるものだから。
昔っから、休日はほんとに弛緩してしまう私です。
スイッチオンの私しか知らない人には、意外なのかもしれないけど。
毎週休日は飲みに行ったり友達と遊んだり、ほとんど家にいないひとって、
私からすれば驚異的だ。
誰かと遊ぶのは好きだけど、それはあくまでも「イベント」で。
だらだらと「休む」からこそ、休日だと思うんだよなぁ。

【6/10 読書記録：朝霧】

＜6月14日＞

私運動でなにが苦手って、長距離走と水泳が苦手。
長距離はぼーっと走ってれば着くじゃん、といわれる。
水泳も頭真っ白にして泳ぐのがいいんじゃん、といわれる。
えーっと……だって、頭真っ白にならないんだよ〜。
もとから私の頭の中は並列回路になっているらしく、
Ａ：現在の行動を制御してる部分、
Ｂ：なにか考え事をしている部分、
Ｃ：そういう自分を見下ろしてる部分、
という感じで、常時三種くらいのそれぞれ違った思考が、
私の脳の中を駆け巡っているのです。
なにせ私、本読みつつテレビ見つつ食事してしまうのよ、ひとりだと。
頭を使う作業をしてるときなら、回路はせいぜいふたつになるから平気なんだけど。
（だから、球技とかの駆け引き性のあるスポーツは比較的好きだ）
単純作業中は駄目、回路が余って暴走を起こす。
空転してるってこんな感じだろうか。本気で気持ち悪いのです、これ。
夜中にこれに陥るとアウト。眠れない。苛々してたまりません。
夜中にときどき叫びたくなるんだ……というと、なんか危険だけど、そんな感じ。
だから空転を防ぐために、いつも手許に本を置いたりテレビをつけたり、
歌を歌ったり、文章にしたいネタを練ってみたり、
インプットかアウトプットか、どちらかを隙間なく埋めてしまう。
そうすると比較的うまい具合に時が過ごせるみたいなのだ。
でもこれもけっこう難しくて。インプットはいいけど、なにかの作業中に
アウトプットし続けるのはつらいんだよね。
ちょっと油断すると、壊れたレコードみたいに思考が堂々巡りを始めてしまう。
走ってるときとか、泳いでるときとかはさ。
考え事に集中できないし、ほかのことで気を紛らわせられもしないし、
そのくせ頭真っ白にはできないしで、ほんとに苦しい。
下手をすると頭一杯、つらいよーしんどいよーやめたいよーの乱舞。
……困ったものです。

【6/12 読書記録：海のある奈良に死す】

＜6月15日＞

なんて矛盾。
気付いてほしくないのに、気付いてほしがってる。
慰められたくないのに、労わられたがってる。
強く見られたいのに、弱さを認めてほしがってる。
ああ、本当に、なんて矛盾。
私はいったい、誰に、なにを、期待しているのだろう？

【6/14 読書記録：赤迷宮】

＜6月21日＞

授業終了後、生徒が裏紙に落書きをしている。
見てみると「サイボーグ００９」の００２と００９。
いま日曜日に放送してるんだよね。
きゃあきゃあと騒いで、と楽しそう。ま、それはいいんだけど。
「ジョーたんかわいい〜。攻めなんて許せない！
絶対受けだよ、受け！」
……おいおいおい。男子もいる前で言うことかい。
若いなァ。おばさんはもう、ついていけません（笑）

【6/20 読書記録：ALEXANDRITE】

＜6月27日＞

レンタルビデオ屋のカウンターで、目に飛び込んできました５文字。
真っ赤なボードにけっこうでっかい字で、「溶けます。」
なにかと思えば、ビデオは溶けるから高温の場所に放置しないでくれ……とのこと。
そうかー、ビデオって溶けるのか〜（笑）
とりあえず気をつけようと思いました。
そしてその表現に店員さんの苦労がしのばれてなんだか同情。

お店の店員さんの人柄がしのばれる、こういう手作り掲示物って好きなんです。
学生時代お気に入りだったのが、近所の本屋の手書き宣伝旗。
たぶんあれを書いていたのは私と趣味が近い女性だったのだろう……
ああ、お友達になりたかった（笑）

【6/25 読書記録：バカのための読書術←けっこうオススメ】