迷宮放浪記 - Diary - 2002年04月

＜4月2日＞

わたしはね、たぶん、貴方の思うほどきれいでも強くも正しくもない。
汚くて。弱くて。みっともないって知ってる。
知ってるから、でも、ここでそのわたしは見せたくないの。
この場所には必要ないって思ってるの。

夢のお城にしたいんです。
子供のころに読んだ御伽噺みたいにね、白い綺麗なお城に。
きたないものは現実に確かに存在するけれど、
泥にまみれてつかむ真実がきっと一番強いけれど、
夢みたいに子供みたいに真っ白な、わるいもののない世界だって、
どこかに絶対必要だと信じているから。
現実から目をそむけるのではなく、
現実にしっかり立ち向かう勇気を持つために、
きれいごとで出来ている世界が大切だから。

ここはわたしにとって、そういう場所なのです。

【4/1 読書記録：月と太陽のパラソル（後編）/ちょー歓喜の歌】

＜4月4日＞

最近、自分が実は方向音痴なのだということに気がつきました。
車で移動するようになるまであんまり意識したことがなかったんだけど、
地図上のどこに自分がいるかというのを脳内で把握しきれてないらしい。
地図は思いっきり自分の向いてる方向にあわせてまわす人です（笑）
アドリブなしで、決まったルートで動くだけならそんなに問題なかったので、
「方向音痴？　私には関係ないわ」と思ってましたが……甘かった……。

でもさ〜、むしろ方向音痴のクセになんとかしのいできたこれまでを褒めて欲しい（笑）
なんでいままでまよわなかったか考えてみたんだけど、
私の道の把握の仕方って、ルートをぜんぶ声に出すんです。
まっすぐ行って、二つ目の信号を右に行って、ローソンの門で左に曲がって……って感じで。
１０分走るとか２００メートル行くとか言われてもわかんないけど、
目印使った移動経路が文章化されればもうＯＫ。
だから地図見たら必ず「こう行ってこう行って〜」とぶつぶつ呟いてる危ないひと。
つくづく私は、脳みそが文系にできているらしいです。

【4/3 読書記録：僕のかわいい上司さま　１〜４】

＜4月7日＞

土曜日は新宿でお買い物。
思わず惚れこんだ揃いの上着・スカート・ワンピースの三点お買い上げしてしまいました。
わはははは、散財散財。
……いいもん、着るあてあるんだもん！
お酒呑んだあと、お友達の彼氏さんのお宅にお邪魔して、さらに呑む。
いやー、久々に大量に酒を飲みました。
弱いのばっかりだとはいえ、もう何杯だか覚えてもいないわ。
お酒の力でずいぶんと、普段話さないようなことも話したなぁ。
初対面のひとあいてになにやってるのかしら、私。
いつもの堅すぎるくらいに堅い私はどこいっちゃったのかしら。
……とっても楽しかったですが。ありがとうございました。

【4/6 読書記録：世界王室マップ】

＜4月10日＞

「自己顕示欲」
という言葉に、頷いてくれない人がいた。
そのひとは、偽悪的すぎる、って言いたかったんだとおもう。
自分を見て欲しいのは当たり前の気持ちだから、
もうちょっとやさしくてきれいな言葉を使っていいんだよって、
言ってくれていたのだとおもうの。

私はとてもずるいんだわ、やっぱり。
そうやってフォローしてくれる言葉が、
きっと来ることを知っていてなお、自分をきつい言葉で語る。
それすらもじつは戦略なんですよ、
そう語れば語るほどまわりは私をキレイなものに誤解するから。
そんな風に言ったら複雑な顔で笑われた。
その台詞すらもやっぱり私の偽悪的な策略の一端かもしれなくて。
ああ、自分でもわからなくなる。
どこまで行っても、私は、鏡がなくてはいられないのか。

【4/9 読書記録：屍鬼】

＜4月11日＞

授業も終わって、片づけをしながら。
居残りをしてる中３のＹ君と、国語の先生の会話を聞くともなしに聞く。
……ン？　リョータ？　三井？　……スラムダンクか（笑）
そのまま話題は実写ドラゴンボールに流れ、実写で見たいのは？　のネタから、
なぜかなつかしアニメ＆漫画に。Ｙ君と講師３人で大盛り上がり。
ケーブルテレビでずいぶんいろいろ再放送してるらしいですね〜。よく知ってること。
そして三つ上の男のセンパイの口から出るわ出るわ古いネタ。
たぶんお互い「……あんたそういう奴かい……」と思ったであろう日。

ってかＹ君よ、私の青春（笑）を実写でやるのは絶対反対です。
薔薇出すひとをオーリ君でやってくれるなら考えなくもないけどな！！（←ばかまるだし）

＜4月22日＞

ふらりとビデオ屋に寄ってみる。
まんまと『ハリー・ポッター』＆『ロード・オブ・ザ・リング』の便乗フェアがあって、
ちょっと笑ってしまいました。
『ロード』のほうは「古典の映像化」と「ファンタジー映画」の二つの切り口で、
いくつか作品が並んでました。
『ネバーエンディングストーリー』とか『レジェンド』とか『レ・ミゼラブル』とか、
『フック』、『ダンジョンズ＆ドラゴンズ』『ウィロー』などなど。

ところで、私にとって印象深いファンタジー映画を挙げるなら、
『ラビリンス　−魔王の迷宮ー』ですかね。
たしか初めて見たの、小学生のころだったんですが、
魔王さまの美しさと女の子への気持ちの切なさにときめいた（笑）
ビデオ屋でふと思い出して、思わず借りてきて見てみました。
感想……これってデヴィッド・ボウイ様のプロモビデオっすか？（笑）
歌うシーン、めちゃくちゃカメラ目線なんだもん。
でもやっぱり魔王さまは美しかったし、
サラのドレス姿はすっごいツボでしたし（仮面舞踏会のシーンが……！）
怖いんだか怖くないんだか、スリルなんだかほのぼのなんだか、
よく判らないノリもかーなり好みで。
やっぱり好きです。うん。