花迷宮放浪記 - Diary - 2001年04月

4月3日

気がついたらめちゃくちゃ不義理してますな。
申し訳ないです。

春になっていまこの地は桜がとても綺麗なので、それだけでちょっとしあわせなのです。
こういうときは車より自分の足がいいね。
今日は昼食のあとでのんびり公園で読書と洒落こもうと思ったのだけど、
雨になってしまって断念。
ちぇー。

お花見というとみなさまはどういうことを思い浮かべるかな。
桜並木の遊歩道をお散歩?
桜の名所まで半日使って遠出?
夜桜とスナック菓子と紙コップに入ったぬるいビール?
私の場合はね、公園にシートしいて座り込んで見上げる花のいろかな。
晴れた春の空は淡い青で。桜の薄紅とよく似合う。
日差しがぽかぽかと気持ちよくて、魔法瓶に入ったあったかいお茶があって、
それで隣に居心地のいい人がいたらもう最高。

ああ、でも、いままで一番感動した桜は去年横浜で見た桜。
とある神社の入り口で見た桜。
広い石の階段の頭上に、いっぱいに張り出して、花びらを降らせていたあの桜。
一年たっても、記憶は鮮やかです。
今年は無理そうだけれど、また、逢いに行こう。

【4/2 読書記録:ちょー夏の夜の夢】

4月9日

本屋で嬉しい情報発見。
なんと5年ぶりに、小野不由美主上の十二国記が出るのですね。
わーい、わーい。
今月13日に講談社文庫版、そして来月15日にホワイトハード版が出るとのこと。
講談社に移ったのでホワイトハートは半年1年待ちとかになるかと覚悟していたので、嬉しい!
山田さんのイラストも綺麗なので、5月まで待つことにいたします。
さて噂どおり、泰国の謎は明かされるのでありましょうか……。

【4/8 読書記録:薫風のフィレンツェ】

4月18日

十二国記はけっきょくホワイトハートを待てずに読んでしまいました(笑)
やっぱり陽子が好きだ。かっこいいぜ。

仕事をはじめて、やっぱり読書は私の活力の源だなぁとしみじみ思う。
仕事のために他をうっちゃっても、本は読んじゃいます。どうしてもね。
読みたい新刊があるときはもちろん、なくたって「本を読む」ことをせずにいられない。
たぶん、本を読むということは、そのあいだ思考から解放されることでもあるのでしょう。
それを逃避と呼ぶのかもしれないけれど、そのおかげで気分一新、明日に迎えるのなら、
逃避だってなんだっていいと思ってる。
なんたって仕事は長丁場だからね。カンペキよりも長持ちがきっと大事。

【4/17 読書記録:フェイク スイーパー!】

4月20日

【THE GREAT GAME】のさゆさんが紹介してらした、【いきなり次回予告】で遊んでみました。
使ったのは「Century20シリーズ」から匡、朔、栞、『白珠の巫女』からクリス、エア、エドマンド。
あっはっは、なかなか楽しいですねー。いくつかご紹介。

高都匡は恋敵の瀬能朔をガード下に呼びだした・・・
真田麻里亜を巡るふたりのあいだには激しい憎悪が。
さて次回、憎悪の果てにおとずれる意外な結末とは!


あらあら。そんな関係だったんですか、この二人(笑)
どっちかっつーと呼び出しかけるのが朔のほうがしっくりきそうですが……。
ここからきっとACT5の喧嘩シーンになるのね。

高都匡と二人きりの海。瀬能朔は高まる鼓動を押さえきれない。
しかしそこにバイトに来ていた真田麻里亜が・・・!!
ふたりの恋の行方は?!次回怒涛の急展開!


いやーんな設定ですねぇ……。
こいつら海にいったらナンパするのとされるのとどっちなんだろう。
ところで私には高都匡の水着姿がいまいち思いつきません(笑)

ある平和な水曜日の昼下がり・・・未亡人瀬能朔は洗濯をしていた。
背後から忍び寄る足音!!
振り返るとそこには真田麻里亜(酒屋勤務・22歳)が立っていた・・・。
不気味な笑みを浮かべる真田麻里亜と見つめ合う未亡人瀬能朔。
遺影に映る故高都匡はただ、その情景を見つめていた。


うわはははは。ヘンすぎ。同人誌のギャグネタのようだ。
さて続いて『白珠の巫女』キャラの奴。

突然のライバル出現に驚きを隠しきれないエア。
はたして、「N○K杯教育的にいいような大食い大会」のけっかは?
エドマンドも気になるー。


二行目を無視したらけっこう今の展開に合ってるかも。
しかし、大食いエア……どうですか、それは……。

疑惑のハワイ旅行で清純派アイドルエアに
大物俳優クリスとの不倫疑惑浮上!
クリスの妻・エドマンドの怒りの会見を生放送でお伝えします!
チャンネルはそのまま!


エドマンドの性別が……。残り二人はいいのかもこれで(笑)

「愛してるのに…エア」クリスの悲痛な叫びが闇に響く。
エドマンドの願いも空しく、泣き崩れるクリス。
もはやエドマンドに救いはないのか!


おお、本編でも出てない大胆な台詞が。
エドマンドに救い……あるんですかねぇ。いやはや。

クリスをこよなく愛するエア。
しかしクリスにはエドマンドという彼氏が。
次回、『エドマンドに忍び寄る死の気配…!!』おたのしみに。


ぎゃー、エアが怖いー。
「こよなく愛する」って、なんか子供か愛玩動物みたいだなぁ。

「クリスは私の人生の師・・ けれどあの眼差しは私を惑わせる…」
悩めるエアの顔を覗き込み、無邪気に微笑むエドマンドを見たとき
エアはクリスとエドマンドの二人に惹かれる自分を呪った…

そうか、実はそういう話だったのか『白珠の巫女』。

と、まあ、やってみたらばけっこう止まりません。
お楽しみいただけたでしょうか?

4月25日

仕事のために大学1年のとき使ってたワープロをひっぱり出したら、
十八歳の頃の私の文章に再会した。
進学が決まって時間があったときに、父から借りたパソコンに打ち込んでいた日記のようなもの。
読書の感想だったり小説の欠片だったりエッセイだったり、いろいろなのは相変わらず。
今だって私はぜんぜん大人じゃないけど、
そこにいる私は今よりももっとコドモで。
でもなんだか、言ってることはあんまり変わってない気がして、苦笑してしまった。

高校生のころ。
いま振り返ると、余裕なかったんだなあと思う。
自分がコドモなのが我慢できなかったところとかがね。
弱みを見せるのが負けることみたいに考えてたあの頃の自分も、でもけっこう好きなのよ。
高校生の自分にいま、会えても、肩肘はるななんて言わない。
気合いいれてけよって、背中どやして、きっとそれだけだな。

大人のふりをするのは、つよいふりをするのは、とっても素敵なハイヒールを履くのに似てるかな。
足が痛くても、それ履いてる素敵な自分が欲しいから、頑張るの。
痛みなんかないふりして笑って、それでほんとに満足なの。そっちのほうが幸せなんだから。
そういうことだってあるし、それはきっといけないことじゃない。
足痛めるからヒール靴やめなって他人が言うのはカンタンだけど、
それは楽になることではあっても幸せになることじゃない。
素敵な靴履いてるわねって、誉めてくれるほうが、何倍も嬉しいことなのよ。

でもハイヒール履くなら、痛い顔は見せちゃ駄目ね。
どんなにつらくても笑って平気なふりをしなきゃ、自分もまわりも楽しくなくなる。
それが出来ないならハイヒール履く資格、ないんだと思うよ。
どうか笑っていてね。
せめて痛いよと愚痴を言える、誰かのところに帰るまでは。

【4/25 読書記録:旋風の生まれる処(下)】

花迷路
Akiary v.0.51