花迷宮放浪記 - Diary - 2001年01月

1月1日

みなさま、新年あけましておめでとうございます。
21世紀になりましたね。
21世紀なんてすごい未来のような気がしていたから、なんだか不思議な気分です。
でも、大きな区切りではあるけれど、新たな世紀になるから世の中が新しくなるんじゃない。
あたらしい世界になるのなら、それは人がつくったものなのだと、
当たり前のことだけれど、きちんと意識していたいと思います。

今世紀も、どうぞ花迷路をよろしくお願いしますね。

ところで大晦日に、映画「バトル・ロワイヤル」を見てきました。
面白かったです。
結末知ってるのに、手に汗かいて最後まで食い入るように見てました。
でも、さゆさんも雑記に書いてらしたけど、原作先に読んでおくほうがいいなあ。
映像だけだと心理面の書き込みとか、背景的な説明が足りないし、
大人数登場するから、一度じゃ話がつかみきれない気がします。
小説と映画の差だとは思うけど、ちょっともったいないなあ。
だけど小説読んでたから逆に設定の違いとかビジュアル的な表現を興味深く見ることができて、
ずいぶん楽しむことができました。目を覆うシーンも確かにありましたが……。
なんだか青少年への悪影響とか、そういう暴力部分の話題だけ先行しちゃってるけど、
映画として、いいものだったと思います。

1月5日

自分の趣味のスノッブさに悔しくなるときがあります。
すぐ身近に、軽々と、ほんとうのうつくしいものが見えてるような人がいて。
その隣で私は、判りもしないもののよさを知ったかぶりで語ってる。
きれいもきたないも見てるのは私じゃなくて、私の周りの世界の声に過ぎないのじゃないかな?
ほんとうは私は、なににも心を動かされていないのじゃないかな?
うつくしいなんてコトバを、口にする資格なんてあるのかな?
ときどき……いいえ、ほんとうはいつもいつも。不安でそして悔しくて悲しい。
ありふれた世界にしか私の手は届いてない。
どこに手を伸ばせば、私だけの世界をつかめるのだろうか?
それとも……そんなものは、実はどこにも、ないのでしょうか。

【1/4 鑑賞記録:バーティカル・リミット】

1月10日

小さな親切って、大好きです。
それはたとえば落とし物を拾うとか、席を譲るとか、倒れた自転車を起こすとか。
そういうささやかな、だれでもできる親切が好きです。
ええかっこしいかな? そう思うなら、それでもいいや。
ありがとうって言われると嬉しいし、
ひとになにかしてあげたら、ちょっと自分がいい人になった気がする。
かっこつけだってなんだって、それで助かる人がいるならOK。
小さな親切なんてけっきょくは自己満足、自分のため。それでいいじゃない?
みんなが自分のためにすることで、お互いにいい気持ちになれる、素敵なことだと思ってるんですが。

【1/9 読書記録:ひとゆり峠/霧迷宮/鐘迷宮/灰迷宮】

1月16日

笑えないくらいに冷え性なので、冬はけっこう難儀です。
お風呂上がり、ちゃっちゃか布団に入って寝てしまうか炬燵にはいるか靴下履くかしないと、
ものの20分で足が冷え切って、もう一度お湯につけないと回復しないのですよね。
身体にしても一度冷やしてしまうと布団に入ってても寒くて寝られない。
(身体の発熱能力より布団に吸い取られる熱量のほうが上らしい……)
実は今も、エアコンはついてるんですが指がかじかんでて上手くキーボードが打てません。
そんな私の最近の夜の味方が、入浴剤と「ゆたぽん」。
「ゆたぽん」てのはテレビCMもされてますが、レンジで加熱する湯たんぽです。
寝るときにこれを足下に入れておくと、足があんまり冷えなくて幸せ〜。
冷え性仲間のみなさん、お勧めです。

【1/15 読書記録:江のざわめく刻/二龍争戦】

1月19日

明日からセンター試験ですね。
大学にも学生服の集団が教室の確認に来ていました。
受験生、がんばれ! 応援しています。

そういえば私はセンター試験を自分の高校で受けたのですけれど、
(自分の学校なのに違う教室で人の椅子に座って、
他人が自分の机を使っているのも、なんだか変な感じでした)
これってかなりの小数派なのでしょうね。
たいていの人は最寄りの大学で受けるのだろうと思います。
もしかしたら憧れの大学に初潜入! ってひともいるのかな。
しかし大学って構造がわかりにくくて迷いません?
私は推薦入試だったんですが、面接に連れて行かれた場所から戻れるかとっても不安でした(笑)

【1/18 読書記録:王女リーズ】

1月25日

ここのところ週イチになりつつありますねぇ。やべ。

近所を歩いていたらかまくらに出会いました。びっくり。
でもなんだか嬉しくなっちゃいました。
その辺ちょっとかき集めて作れるほどは降ってなかったと思うから、
かなり頑張って作ったんだろうなぁ。
歩道というか店先というか、そんな場所にあったんだけど、
ちゃんと中入って楽しめたのかしら。
それとも夜中にこっそり遊んだのかな。
なんにせよ、雪を楽しむのはいいことだ。うん。

【1/24 読書記録:リセット】

1月29日

ビデオ屋の、歴史物特集コーナー前で耳にした女の子ふたりの会話。
(『仮面の男』を指して)「あ、これ母さんと見たわ」
「面白い?」
「けっこう良かったよ〜。レオナルド・ディカプリオ出てくるんだけどー、
ディカプリオどうでも良くておじさんたちがかっこいいってカンジ」
「ふ〜ん」
……おもいっきり同感です、お嬢さん(笑)
しかし「仮面の男」と「三銃士」は違う話なんだけどなぁ(どうも同じだと思ってるらしい)

ところでその『三銃士』も見ました。
同名で何度も映画化されてるけど、見たのはディズニー制作のたぶん一番最近の奴です。
クリス・オドネルがダルタニヤンでチャーリー・シーンがアトス役。
コンスタンスが人妻じゃないのはわからんでもないが、王妃がルイにぞっこんなのはビックリ(笑)
ミラディがかわいそうな女になってて、バッキンガム公は名前で登場するだけだったり。
だから当然ラストもだいぶ違ってて、なかなか興味深かったですね。
でもやっぱり三銃士はいい男でうふふです。アラミス素敵〜(←やっぱり彼がツボらしい)
ところで決め台詞の "One for All , Oll for One" ってどんな邦訳が合うんでしょうね?
『仮面の男』は「我らは銃士」「結束は堅い」だったし。
この『三銃士』は……あれ、なんだったかな。忘れました。がーん。
個人的には『アニメ三銃士』の、「みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために!」が、
どーしても忘れられません(笑)
みなさまだったら、どう訳しますか?

花迷路
Akiary v.0.51