平原 〜可南の若猫たち〜
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kananのDecoさんに、素敵な小説を読ませていただいたお礼にとさしあげたイラストです。
Decoさんの小説『平原<Heigen>』は、「平原」を挟んで西と東に暮らす「猫」と「人間」の生きる姿を描いた長編SFファンタジー。
そのなかで中心的役割を果たす、「可南」の地に住む若猫たち5名をイラストにしてみました。
左から真白(マシロ)、黒矢(クロヤ)、主人公の剣(ツルギ)、日刺(ヒザシ)、藍高(アイコウ)。
個人的に好きなのはやっぱり主役の剣、それから性格がばっちり文月好みな藍高。
絵として描きやすかったのはダントツで真白でした。
お話が始まった頃は彼らみんな14歳前後の若者なのだけれど、物語が進むに従って成長していきます。
この絵はそんな彼らの若い頃を、エピローグの終わった時点から振り返って懐かしんでいるような、そんなイメージで描かせてもらいました。
◆人数が多くて鉛筆画だとクリンナップが大変なので、珍しくペン入れをしてみました。うーん、やっぱり苦手だぁ……。
彩色は基本的にPainterClassicを使ってますが……手抜きばればれですねぇ。もうちょっと丁寧に塗らなきゃなぁ。いつものごとく目の中の光の表現やセピア調に色調補正をかけるのにPhotoshopLEを利用しています。
背景は、ゆんPhotoGalleryさまから頂いた写真を使っています。サイズに合わせて引き伸ばしをかけて、ぼかしをかけ、セピア調に統一。楕円の枠をつくって思い出の写真という印象を狙ってみました。
Decoさんの小説『平原<Heigen>』は、こちら。
2001.2.18制作 コピックマルチライナー(グレイ)、PainterClassic、PhotoshopLE使用
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