ソードワールドオンラインセッション リプレイ(もどき)

ソードワールドオンラインTRPGセッション、第4回。まずはキャラクターの紹介から。

ビルギット=ロウ (人間/プリースト3レベル、バード2レベル、ファイター1レベル)
芸術と運命の神ヴェーナーの神官……だが、本人のアイデンティティはむしろ吟遊詩人にあるらしい。いつでもどこでもマイペース、おいしいものがあれば幸せな、魔法の使えるグラスランナー。
安定したダイス目を誇るが、安定しすぎていてあんまり話題にならないのがなんだか悲しい。
共通語は読めなくてもゴブリン語とフェアリー語は喋れる22歳。
器用度:15 敏捷度:13 知力:9 筋力:11 生命力:15 精神力:16
(プレイヤー:彩根耕二@【道化師の図書館】)

フラム=プファイル (人間/ソーサラー2レベル、セージ1レベル、シーフ1レベル、レンジャー1レベル、ハンター3レベル)
技能コレクターな火の玉娘。大事なところの判定で1ゾロを出すのが得意技。
ハンター出身の為か、シーフやレンジャーの技能ばかり出目がいい。
精神点の低さを嘆いているが、3レベルになればだいぶ楽になるはず。がんばれ。
そろそろ武器構えて前線に出るのは控えて欲しい20歳。
器用度:14 敏捷度:16 知力:18 筋力:13 生命力:10 精神力:11
(プレイヤー:茅@【茅葺き屋根の家】)

シリル=フェイ (エルフ/シャーマン3レベル、シーフ1レベル)
人間と言っても誰も疑わないだろう能力値のシャーマン兼シーフ。金にこだわる性格と口先のごまかしテクを買われ、パーティでは交渉役を担当する。なんだか最近耳もちょっと丸いかもしれない。エルフの装甲にシーフの制限が加わり、前線に立つのはいつも命がけ。
老若美醜問わず女性と見れば態度が変わる105歳。
器用度:19 敏捷度:15 知力:17 筋力:8 生命力:11 精神力:17
(プレイヤー:文月夕@【花迷路】)

カルロ (NPC・人間/ファイター3レベル、プリースト1レベル)
防御ロールの出目が異常に高い、当てても通さない重戦士。比例して自分の攻撃も当たらないので、戦乙女(ファナティシズム)がおともだち。
実は敬虔なチャ・ザ神官でもあるが、パーティのほかの誰もがそんなことは忘れ去っている様子。彼のプリースト技能はもっぱらラックとトランスファーのためにある。
極度の酒好き。普段は大抵酒を飲んでいるか寝ているかしかないので、宿での存在感がどんどん薄くなってきた。
かつて飲んだ幻のSAKEを捜し求める25歳。
器用度:9 敏捷度:9 知力:16 筋力:17 生命力 17 精神力:16

ロジャー楽団、来ベルダイン

GM さて、前回の冒険から一週間がたちました。シナリオの整合性を考えると一ヶ月ぐらいは経たせたかったりしますが…(笑) 

GM 所持金を減らしておいてください。

ビル 生活費は個人から引きますか? 共同財布ありますけど?

シリル 共同財布でいいんじゃないですか。280*4ひいて、残り2760ですな。

フラム 便利ですねぇ、共同財布。共同財布はビルが持ってることでよいですか?

ビル グラスランナーに預けるなんて良い度胸してますね(笑)

シリル グラスランナーかい(笑)

フラム グラスランナーでは盾になりません(笑)<盾か!

シリル キャラ的にはフラムが持ってるほうがいい気がする(笑)

フラム ふむ、ではフラムが持つことにしましょうかー。

前回の冒険で資金の余裕ができたため、パーティは共同財産の財布をつくりました。
今日が幸せならOKのビル、宵越しの金を持たないカルロ、ヒカリモノ大好きのシリル……誰に管理させても一瞬で資金が底をつきそうです。ここはやっぱりフラムに管理してもらいましょう。
ちなみに、 念のために言っておきますが、ビル君はれっきとした人間です(笑)

GM ある日、ビル君がいつものようにヴェーナー神殿に向かっていると、ヴェーナー神殿に人が集まっています。

ビル 「今日のライブは盛況だなー」と神殿に入っていきます。

GM 似たようなものですね。「あの、ロジャー楽団がベルダインに登場。 皆様、乞うご期待。」というビラをヴェーナー神殿で配っている人がいます。

ビル 「おお、あのかの有名なロジャー楽団!」って僕知ってる?

GM バード+知力で知名度10でふってください。

ビル 2d6+3

ダイス birgit_13 -> 2D6+3 = [5,2]+3 = 10

ビル 面目躍如。「おお、あの有名なロジャー楽団がくるの?」とビラ配りに聞いてみる。

GM ロジャー楽団というと、ロジャー、イアン兄弟、ドン、スティーヴという5人組で構成される楽団で、にぎやかな楽曲を売り物にしています。

GM この楽団のおもしろいところは、楽曲だけでなく、どんなに離れて聞いていても耳元で演奏しているように聞こえることです。

GM ファンもけっこういるようです。

ビル ふむふむ、なかなかのロックスピリッツの持ち主ですな。

GM ビラ配り「そうだよ、ロジャー楽団を知ってるなんて通だねえ」

ビル 「わはは、ヴェーナー神官舐めちゃいかんよ」

GM ビラ配り「ま、知ってる人がいそうなんで、こちとらもここでビラを撒かせてもらってるんで。よければ、知り合いにも伝えてくださいな。」

GM といってビラを渡されます。

ビル 「うん、良いね。面白そう」といって、冒険者の宿に帰ろう。もちろんビラを持って。

GM はい、では戻りました。

ビル 「お嬢ー、シリルー、あのロジャー楽団が来るみたいだよー」

フラム 「おかえりー」

シリル 「ロジャー楽団って?」

ビル 「かくかくしかじか」

フラム 「ふうん、面白そうねー」

GM たまにはカルロのことも思い出してやってください(笑)

ビル 「カルロはいつもどおり寝てる」

ナチュラルにカルロ(NPC)を除外したビル君にGMがツッコミを入れますが、反撃にあえなく撃沈。
実際、いつも寝てるか飲んでるか、ですからね。

シリル 「チケットはいくらなんでしょう」

ビル 「ビラに書いてるかな?」

GM チケットは立見10ガメル、着席30ガメルのようです。

ビル 「多分、ヴェーナー信者は警備員として使われるからタダでは入れるだろうけどね」

フラム ……プレイヤーはケチって立ち見したいがキャラは着席して聞きたそうだ……

シリル 「無料ですか。それならいいな」こっちは30ガメルなんか払うもんかいと思ってそう(笑)

ビル うーん、こんな時だけ、シリルが胸にヴェーナーの聖印付けそうだ。

シリル エルフは神を信じませんから(笑)

フラム 「警備員募集とかしてない?」プレイヤーのケチ心がキャラの欲求に勝った。タダは魅力。

GM ビラには特に書かれてません。そういう話はビラには書かないでしょう。

ビル 「うーん、上司のラナ司祭にでも掛け合ってみようか?」

シリル 「警備員でもぐりこむのは無理でも、ヴェーナー神殿が公演に一枚噛んでいれば、格安のチケットくらいは手に入るかもしれませんしね」

ビル ということで、再度ヴェーナー神殿に向かうビルでした。

GM ビル一人で行きます?

ビル 一人だと交渉する自信はない。煙に巻かれるとすぐに諦めそうだもん、ビル。

シリル じゃあついていこう(笑) フラムはどうします?

フラム フラムは……賢者の学院にいってサンディーさんと立ち話しにいきます。こないだもお茶できなかったので。ついでに楽団をみにいかないか誘います。

ビル カルロは寝てる? それとも起きて酔ってる?

GM カルロは声をかけられてないので、酒かっくらって寝てますね。

ビル 両方か(笑)

シリル では2人でヴェーナー神殿へ。

ビル 中に入ってラナ司祭を探します。

GM 告解室で信者の懺悔を聞いてたようです。

ラナさんはヴェーナー神殿所属の女性司祭です。今までにもヴェーナー神殿に奉納された魔法アイテムの警備依頼(第2回)や、倉庫で発見された古代遺跡の地図(第3回)を持ってきてくれている、いわばパーティの「お得意様」ですね。
ロジャー楽団の公演の件をたずねると、ラナ司祭は担当者であるヴォーデン司祭を連れてきてくれました。

GM ヴォーデン「よお。ビル。警備員をやりたいんだって」

ビル 「はい! タダでライブが見たいです!」

シリル うわあ直球〜(笑)

ビル まぁ、神殿側もビルの性格は知ってるだろうし>直球

GM ヴォーデン「こっちもどうやって人数集めようかと悩んでたのでちょうどいいところだ。奉仕活動の一環としてやってくれるよな」

プレイヤーはヴォーデンのこの発言を見逃してしまいました。
神殿側は警備の人員を欲しがっていたわけです。人手が余っているところにムリに潜り込むならともかく、人手不足なのですから、正当な報酬を要求してもおかしくありませんね。神殿所属の神官であるビルはともかく、他の3人のメンバーは要求すれば警備員の日当をもらうことも可能でした。
シリル君、まだまだ耳は丸くなれないようです。

シリル 「ヴェーナー信徒以外の仲間もおりますが、よろしいですか?」

GM ヴォーデン「ん?こちらのエルフは?」

シリル 「ああ、申し遅れました。ビルの友人で、シリルと申します」

GM ヴォーデン「おお、手伝ってくれるのなら大歓迎だ。こちらこそよろしく頼む。」

ビル 「他にも2,3人目処がつきそうですけど、やっぱり多ければ多いほど良いですか?」

GM ヴォーデン「そうだな。30人弱はほしいので、多ければ多いほどいいな」

ビル 「わかりましたー、タダ見……無料奉仕したいって友達を連れてきますね」

GM ヴォーデン「うむ。頼んだぞ」

ビル 「で、何時来るんですか、ロジャー楽団?」

GM 3日後ですね。新市街のはずれに演説をする舞台があるのですが、そちらに舞台を設営するようです。

GM 初回が3日後で、一週間 開催するようです。

ビル 「わかりました、じゃ準備があるので失礼します」とヴォーデン司祭に頭下げつつ、シリルに帰宿を促そう。

シリル うーん、ついていった意味がなかった(笑)

その頃、フラムは賢者の学院で、受付嬢のサンディーさんを公演に誘っています。魔法の気配のある楽団にサンディーさんも興味を示したようで、公演初日に待ち合わせをすることになりました。
お財布事情から、サンディーさんは椅子席、フラムは警備をしながらタダ見と別れるようです。

フラムが冒険者の宿に戻ると、ビルとシリルもすでに戻ってきていました。

シリル 「おかえりなさい」

フラム 「あ、早かったのねー。ただいまー。ところで、格安チケットと警備員、どっちになった?」

ビル 「警備員の方でまとまったよー」

フラム 「財布にはありがたいけれど待ち合わせには辛くなっちゃったなー(苦笑)」

シリル 「あとから気づいたんですが、あちらが警備員を募集していたのなら日当くらい要求すればよかったんですよね」(笑)

GM うん。(笑)

フラム サンディーさんを誘ったことを伝えます。

ビル 「いやいや、無料奉仕だよ。神殿のお仕事なんだから」

フラム ビルならそういうでしょうね。

ビル サンディーさんってそういやビルたちとは面識ないかな。

シリル フラムしか会ったことないですね。

フラム ないですね。フラムとの会話から聞いてはいるでしょう。

ビル 「えっと、お嬢の学友だっけ?」

フラム 「うん、落ち着いた雰囲気の、可愛い美人さん♪」

ビル 「あっ、シリルの目が光った(笑)」

シリル きらーん。

フラム わはははは。

シリル この機会にぜひお近づきに(笑)

フラム 「駄目だからね、シリル」

シリル 「……何のお話です?」

フラム 「心当たりがなければいいのよ(にっこり)」

シリル 「そうですか(にこにこ)」

ビル 「カルロはどうするー?」とカウンターで酔い潰れてるカルロに声を掛ける。

GM カルロ「ん?何か儲け話でもあったか?」

フラム 「音楽を聴きにいかない?」

GM カルロ「花より団子だな〜。酒は出るのか?」

シリル 「警備員として行くのなら、酒を飲んでは駄目ですよ」

GM カルロ「なに、警備員ということは日当がでるのか?」

フラム 「………………(汗)」

シリル 「…………(目を逸らす)」

GM カルロ「ん?何か変なこといったか?」

ビル 「ヴェーナー様への無料奉仕だよ……(チャザの聖印を見て)あっ(汗)」

だいぶ忘れられているようですが、カルロはチャ・ザ神に仕えるプリーストです(笑)

GM カルロ「ヴェーナー神への奉仕は構わんが、あとでおごってくれよ、ビル。」

ビル 「うん(財布を見てうなだれつつ)」

フラム 「まぁ……チャザのプリースト相手に、下手に嘘つくよりはよかったかも(苦笑)」

さて、ロジャー楽団の公演は3日後ということで、それまでの時間を利用してビルとフラムは武器屋に出かけました。
お目当ては高品質+3の武器。ビルはライトクロスボウとスプリントメイルを、フラムはロングボウを注文しました。受け取りは一週間後なので、使えるのはおそらく次回の冒険からでしょう。
ちなみにシリルは今回のセッション前に+3の皮鎧を購入しています。+3しても必要筋力7相当なので、ほとんど気休めに過ぎませんけどね。

ロジャー楽団、公演初日

GM では、当日になりました。初日だけあって、結構な賑わいです。

ビル 「うん、良いライブ&奉仕日和だね」

シリル 盗賊の腕がうずく〜(笑)

GM 「あいーりんご飴はいらんかねー」

ビル 「買うー、いくら?」

GM 「3ガメルだよ」

シリル 「警備員がりんご飴なめててどうするんですかビル」

ビル 「はっ(購入してから警備の事を思い出した)」

 

GM だんだんと暗闇がおとずれ、各所に松明のあかりが灯されます。

GM あなたたちは、腕がたつということで、ステージ中央の前で観客との間の壁になっています。

ビル 「あー、押さないでー。りんご飴が(汗)」

シリル 押さないで〜ロープから出ないでください〜ってやつね(笑)

GM 「キャー、ロジャーさーん!」

GM おっかけもいるようです。

シリル ちょっとムカ(笑)

GM さて、そうこうしている間にステージが始まります。有名なだけあって、曲のレベルは高いですね。

ビル 一応、周りに気を配っておきます。警備員だい。

GM 一応危険感知でチェックしてもらえます?

ビル 2d6

ダイス birgit_13 -> 2D6 = [1,3] = 4

シリル 2d6 平目でえい

ダイス Cyril_15 -> 2D6 = [1,2] = 3

フラム 2d6+4

ダイス flamme_16 -> 2D6+4 = [5,6]+4 = 15

GM 2d6 カルロ 押すなー

ダイス GM_maru -> 2D6 = [1,2] = 3

ビル せめて、経験値欲しいよね3人とも(汗)

シリル ほんとにな(笑)

GM 特に変わったことはないですね。むしろ押し寄せてくるおっかけが危険(笑

シリル 腕力ないから潰されそうだ(笑)

ビル なぜ、僕の目の前にいる追っかけはボブサップみたいなデカさなんだろう(笑)

シリル 最前列にホールドでもかけたろか。

フラム 怖い怖い(笑)

ビル おお、フェミニストにあるまじき発言(笑)

フラム 最前列はきっと男だったのでしょう(笑)

シリル 野太い声のおっかけがいたのですよ(笑)

フラム ほらやっぱり。

ビル ああ、ビルもまえにいたボブサップ。

GM と、いった感じで初回公演はトラブルもなく終わりました。

 

GM カルロ「さーて、ビル。約束だからおごってもらおうか」

ビル 「ううっ、奢るったってもう充分出来上がってるじゃない……(汗)」

GM カルロ「じゃあ、朝まで飲むか」といって、ビルを引きずって近くの飲み屋に消えます。

シリル 「がんばってくださいね、ビル」と手を振る(笑)

楽団からの依頼……悪夢再び

GM では、次の日の朝…

ビル 「たださえ寂しい懐が……25ガメルも(汗)」

GM ヴェーナー神殿からの使いがあなたたちの宿にやってきます。

シリル てぇへんだ! かな(笑)

フラム 「どうなさいましたか?」

ビル 「どしたの?」

GM てぇへんだおやびん、じゃなくて 「ヴォーデン様がおよびです。大至急お越しいただけますか。」

シリル 「用向きは?」

GM 「ここではちょっと…」

シリル 「わかりました、では参りましょう」

フラム 行きますか。「カルロー、起きてー。出かけるわよー」

GM カルロ「んー。ついさっき寝たばかりなのに。忙しいことで」

シリル 「ほらほら行きますよ、カルロ」

GM カルロ「はいはい」

フラム 「明け方までつきあわされてたの、ビル?」

ビル 「うん、25ガメル(汗」>お嬢)

 

GM というわけで神殿に着きました。神殿ではヴォーデンさんと一緒にロジャーさんがいます。

GM ヴォーデン「急を言ってすまない。君たち」

ビル 「どうかしましたか、ヴォーデン司祭?」

フラム 「なにか昨夜の舞台で問題でもありましたか?」

GM ヴォーデン「実は、昨夜の公演のあと、ロジャーさんのリュートが盗まれたのだ」

シリル 「盗まれた? 状況を詳しく教えていただけますか」

GM ヴォーデン「昨夜の公演のあと、リュートを宿に持って帰ったのだが、どうもその宿で盗まれたらしい。ロジャーさんの部屋にリュートを置いていたのだが、目が覚めたらなくなっていたそうだ。」

フラム 「何という宿です?」

GM ヴォーデン「狐の涙という宿だ」

シリル 「部屋の場所と間取りは? 当然、ドアや窓に鍵はかけていらしたのでしょうね?」

GM ロジャー「部屋は10畳一間で、窓とドアには鍵をかけておいのただが、目が覚めたらドアの鍵が開いていたんだよ」

シリル 畳なのか(笑)

GM 大体の目安です(笑 当然ですが、洋式です。

フラム 「新市街の宿ですか? 旧市街だったら治安の悪い宿も多々ありますけれど」

GM ロジャー「新市街の宿だよ。」

シリル 「鍵が開けられていたとなると、本職の盗賊の可能性が濃いですね……。あるいは、従業員がグルかですが」

ビル 「多分、有名人が泊まる宿だからセキュリティはしっかりしてると思うんだけどなー」

GM ロジャー「ちなみに、こんなメモがおちてたんだけど、意味が分かるかな」

ビル 嫌な予感。

シリル 「メモ?」(いやーな予感)

フラム どんなメモかな。

メモにはこう書かれていました。

「こんな面白いものを盗まないはずがないじゃない。ありがたく使わせていただくわ。

見えざる盗賊団」

フラム いやーな予感的中。

シリル アレか……

ビル 犯行予告しなかったっけ、あの盗賊団?

ビル 「ロジャーさん、前日に犯行予告とかありました?」

GM ロジャー「いや、特にはなかったが」

シリル 「前回それで我々に取り返されたから、やり口を変えたのかもしれませんね」

フラム 「あははははー、メモの文体、なんか懐かしいなー(<顔は笑って声は泣いてる)」

シリル 「ところで、この盗まれた楽器は特殊なものなのですか?」

ビル 「まさかエレキリュート?」

フラム ビルに裏拳入れておきます。

ビル 「ぶっ(鼻血)」

GM ロジャー「実はあの楽器には秘密があって、シルフを封じてあるんだ。コントロールサウンドの効果が拡大されており、300mぐらいまで届くようになっている。あれがないと、大勢の人たちに聞かせることができない」

シリル 「それは……悪意ある人間に使わせるととんでもないことになりますね……(頭抱える」

ビル 「凄く欲しい(ティッシュを詰めながら)」

フラム 「確かに頭かかえたくなるわ……」

シリル 「もし売るとなると、どのくらいの値打ちでしょう」

GM ロジャー「10万ガメルぐらいかな」

フラム 「定価20万ガメル……まぁコントロールサウンド自体6レベル精霊魔法だものね〜」

シリル 「なるほど。……フラム、ビル、カルロ、ちょといいですか」

フラム こそこそ。

ビル 「何ー?」

GM カルロ「なんだ」

シリル 「奪還すればそれなりの報酬になりそうですが。どうします? 仕事として交渉しますか?」(こそこそ)

フラム 「相手さんもレベルあがってるんでしょうねぇ……生きて帰れるかしら(ため息)」

ビル 「多分、向こうは端から依頼のつもりじゃない? ヴェーナー関連者なら僕らと盗賊団が一戦交えてるのしってるし」

GM カルロ「財布も軽くなってきてるし、受けるべきじゃないかな」

シリル 「そうですね。では、せいぜい報酬を吊り上げましょう(笑)」

フラム 「値段交渉に関してはシリル、まかせた」

シリル 「がんばります」というところで、密談終わりですかね。

GM ロジャー「というわけで、君たちにリュートを探してもらいたいんだが、どうだろうか」

フラム 「時間期限付きですか? 例えば、今夜の舞台に間に合わせろとか?」

GM ロジャー「できれば、今夜に間に合わせたいが、今夜は無理だろう。今夜は病気になったことにでもするが、明日の晩は偉いさんが見に来るのでそういうわけにもいかない。」

シリル 「かの盗賊団とは一度やりあったことがありますが、かなり手ごわい相手です。それなりの報酬は期待してもよろしいでしょうね?」

GM ロジャー「そうはいわれてもこちらも貧乏楽団なので、1万ガメルぐらいしか準備できないんだよ。前金で2000、後は成功報酬ということでどうだろう」

シリル まあ妥当かなあ。落し物の一割(笑)

ビル 危険手当&諸経費は込みって感じだね。

フラム せめてあと3、4日あれば注文かけた高品質の武器がそろうのに。

シリル 「もし盗賊をつかまえたら、ヴェーナー神殿から褒章でもいただけないものでしょうか?」

GM ヴォーデン「うむ。前回の件もあるし、2000ガメルぐらいだったらどうにか工面しよう」

ビル 前金2000の報酬後払いで計10000。充分過ぎる報酬かな。

シリル で、とっつかまえたらボーナス2千と。まあいいんじゃないですかね。

フラム そうとなれば、情報を集めにいきますか。

ビル 何より、ヤサですな。

シリル 「明日の晩までに取り返せなかった場合、前金はどうなります? それから、明日の晩をすぎてから取り返した場合は?」

GM ロジャー「前金は着手費用だから、そのままもらってくれて構わない。明日の晩以降になった場合は、後金は3000ガメルでどうだろう」

シリル 「わかりました、それでけっこうです。では調査にかかりますので」

GM ロジャー「では、それでお願いする」

さて、リュート奪還作戦開始です。
ここから時間制になります。ある場所から他の場所に移動する場合、1時間を消費します。ひとつの場所で行動をすると、やはり1時間消費します。 タイム・リミットは翌日午後6時。冒険者達に与えられた残り時間は32時間です。
当然、特定の時刻に誰がどこにいるかによって、話の展開は変化します。さて、かれらは無事依頼を果たすことができるのでしょうか……?

公演二日目 AM10:00 ヴェーナー神殿にて(全員)

GM さて、どうします?

シリル ギルド員だから、盗賊ギルドに行ってもろくな情報はもらえないんですよねー。

フラム 前回使っていたアジトをもう一度使うような方々じゃなさそうですしねー。

GM 前回は、いろいろ掟やぶりだったからね。情報がゆるくなってたと思ってください。

シリル とりあえず現場行きますか。

ビル ちょっと待って。「ヴォーデン司祭、マリオン助司祭ってどうなりました?」

GM ヴォーデン「マリオン助祭は、あの騒動の後から見てないな。逮捕を恐れて逃げてるのではないか」

ビル 「なるほど。はい、僕に出来そうな情報集め終わり(汗)」

フラム では私は賢者の学院に行ってお師匠様に聞いてきます。

シリル とりあえずギルドに顔を出します。

ビル 宿屋も調べたいしねー。

フラム 「カルロはどうする?」

GM カルロ「宿屋を調べたいところだな」

フラム 「時間がもったいないから、カルロとビルが宿屋、私がお師匠さまのところ、シリルがギルドと分かれましょうか」

シリル 「ええ。私とフラムが後から『狐の涙』に合流すればいいですね」

ビル 「OK。僕らはシーフじゃないから調べられる事は限界ありそうだけどね」

フラム 「ビル……今度、盗賊の技教えてあげようか?」

ビル 「うーん、心惹かれるなぁ(笑)」

シーフ技能を身につけたら、ますますグラスランナーに近づきますね、ビル君。

公演二日目 11:00-12:00 盗賊ギルド(シリル)

シリルは盗賊ギルドに聞き込みに来ますが、前回と違って「見えざる盗賊団」はまっとうなやり口で仕事をしているらしく、予想通りたいした情報は得られませんでした。ギルド員が許された範囲で仕事をしているかぎりでは、どちらか一方に有利な情報は与えないというのが盗賊ギルドのルールですからね。
保険として、品物がギルドのルートに乗った場合は連絡してもらえるよう頼んで、ギルドでのお仕事完了です。

公演二日目 11:00-13:00 賢者の学院(フラム)

フラム 「お師匠さま、失礼いたします!」と勢いよく。

GM 師匠「なんだ、フラム。」

フラム 「以前お話くださった、13で杖を賜った天才についてお聞きしたいのですが」

GM 師匠「ほう。なんでまた。どういったことが聞きたいのだ」

フラム 「詳しいことは職務上いえませんが、その方の現在の動向を知る方を探しています。お師匠さまがご存じであればもっと嬉しいのですが、お心当たりございませんでしょうか」

GM 師匠「現在の動向と言われてもな。最近は賢者の学院に顔を出していないからわからんな。――そういえば、あやつの実家が旧市街にあったはずだ。実家にいけば誰か、何か知ってるかもしれんぞ」

フラム 「実家の住所はおわかりになりますか?」

GM 師匠「わしは知らんが、学院の書類をあされば出てくるだろう」

フラム 「ありがとうございます。古い書類を管理する方に私を紹介してくださいませんか?」

GM 師匠「サンディーの師匠がその辺を管理しているぞ。サンディーに聞いてみたらどうだ」

フラム 「はい、ありがとうございました!」出てきたときと同様、勢いよく。

GM 師匠「む、宿題を出しそびれた」

フラム 今度冒険から帰ってきたら宿題の量が増えていそうですね(笑)

 

フラム 「サンディーさん〜。急なことで悪いのですけれど、サンディーさんのお師匠さまにお会いできません?」

GM サンディー「あら、珍しいわね。どういった用事」

フラム 「実は古い資料で探しものをしたいのです」

GM サンディー「結構私も管理させられてるから、ある程度は分かるけど。どういった資料かしら」

フラム 「……えーっと……内密にしてくださいね。ある方の実家の住所を知りたいのです。その方の今の名前は分かりますが、もしかすると名を変えているかもしれません」

GM サンディー「それだったら、入学時の資料を見れば分かるわね」

フラム うわー、一体何年前の資料を探らなきゃいけないんだろう(苦笑)

GM サンディー「その資料から探す? 私は忙しいので、今日は手伝えないの。あさってなら大丈夫なんだけど」

フラム 「すいません、文献調査に一週間もかけていられないので出来る限りお伝えします。ラシェルさんという名に心当たりありませんか?」

GM サンディー「聞き覚えはないわね」

フラム 駄目か……!

フラム 「がんばって資料を探します。ありがとうございました」

GM サンディー「じゃあ、こちらが資料室の鍵ね。頑張ってね」

フラム 「がんばりまーす。……しばらく帰れないかも。宿のみんなにどう伝えよう(泣)」

GM さて、書類の調査ですが、セージ+知力で目標値15です。

フラム ……。

GM 1時間に一回ロール可能です。一時間たつごとに目標値が1下がります。

フラム 2d6+4 でろ、なけなしの根性!

ダイス flamme_16 -> 2D6+4 = [6,1]+4 = 11

GM はい。移動、会話も含めて2時間経過しました。

フラム 「うう……みんなごめん……今夜は帰れないかもしれない(涙)」

フラム 2d6+4

ダイス flamme_16 -> 2D6+4 = [5,4]+4 = 13

GM 3時間…

GM 成功するまで振ります?

フラム 今でだいたい午後1時くらいですか

GM そうですね。少しおなかがすいてきました。

フラム 一度宿に行きます。ごはんも食べたいし、みんなに報告もしたい。

GM では、3時間後に合流ですね。

公演二日目 AM11:00-12:00 犯行地点「狐の涙」(ビル&カルロ)

ビルとカルロは宿『狐の涙』にやってきます。
ロジャーさんの泊まっていた部屋を調べますが、平目では特にわかることはなし。
宿の主人に頼んで宿帳を見せてもらうと、昨日の宿泊客に3人組の冒険者がいたことがわかります。

ビル 「主人、この冒険者3人は今朝発ったの?」

GM 主人「そうですね。支払いを済ませて他の町へ観光に行くと告げていました」

ビル 「風貌はわかるかな?」

GM 女性が二人と、男性が一人ですね。

ビル 「女性はローブ姿、戦士風で、男は神官風かな?」

GM 魔法使い、戦士、盗賊といった感じでした。

ちなみに、例の盗賊団は女性ソーサラー(兼シーフ)+女性ファイター+男性プリースト(兼シーフ)という組み合わせです。あやしいですね。

ビル 「うーん、関係はありそうかな。後はシリル待ちか」

公演二日目 13:00-14:00 犯行地点「狐の涙」(ビル&カルロ&シリル)

シリル ビルとカルロに合流して、こっちの報告ね。

ビル カルロとスパゲティの取り合いをしてます。カリオストロ風に。

シリル 「彼らも最近はまともな仕事をしているようで。残念ながらたいした情報はもらえませんでした」

シリル スパゲティを横からつまみつつ「とりあえず、売買ルートに乗れば連絡をくれることにはなっていますが、彼らが自分で使うつもりなら期待はできませんね」

ビル 取り合いをしながら「こっちはこうだったよ、かくかくしかじか」

GM カルロはしゃべったスキを狙ってスパゲティを手元に引き寄せます。シリルのとった分もフォークで奪い返します。

シリル 「なるほど。その3人組は怪しいですね」

ビル 「ああっ! ……どうもこの宿屋に泊まってたっぽいよ」カルロがシリルに奪いかかった隙にフォークで奪う。

シリル シーフ技能で似顔絵描けますよね? 3人分描いて宿の主人に見せてみよう。変装とかディスガイズ使ってたら意味ないけど。

GM 目標値12でやってみてください。

シリル 2d6+3

ダイス Cyril_15 -> 2D6+3 = [5,5]+3 = 13

GM 主人「ああ、この人ですね。よくご存知ですね」

シリル 「おや。アタリみたいですよ」

ビル 「やるね、シリル。後は2階の部屋ももう一度調べて欲しいんだけど」スパゲティ食いつつ

ビル 「僕らじゃ、何も発見できなかったから」

シリル 「ええ、すぐに。――ご主人、彼らはどちらの方向に向かいました? それから、よければこの3人組の泊まっていた部屋も調べさせていただきたいのですが?」

GM 主人「なにやら、急ぎの仕事があるということで、朝7時ごろには出発されましたよ。」

シリル さっきと言ってることが違うぞ。

ビル 観光って言ってたのに。

GM 主人「観光の仕事じゃないですかね(笑」

シリル 苦しいぞGM(笑)

GM 確かに苦しい。

GM 市街の中央部に行ったみたいですね。

ビル まぁGM苛めはこの辺にして、「じゃ、この場はシリルとカルロに任せてと、お嬢が遅くて心配だから賢者学院に迎えに行ってくるよ」

ビル とお状側の事情を知らないビルが心配して出かけちゃう。時間的に上手くいけば、お嬢が賢者学院から出るくらいに合流出来るんじゃないかな?

GM フラムは書庫で調査中です。

シリル なーんかすれ違いそうな悪寒。

ビル まぁ、ビルだから(笑)

フラム そのあいだにシリルが二階の部屋を調べるわけですね。

ビル という事でビルはフラフラっと出て行きます。

シリル 「そうだ、カルロ。衛視の詰め所ででも、最近の盗難事件について聞き込んでもらえますか。あとこの似顔絵も持って」

GM カルロ「分かった。最近の見えざる盗賊団について聞き込めばいいんだな」

シリル 「ええ、お願いします。あとはこの顔に見覚えがある人でもいれば万々歳なんですけどね」

GM カルロ「ま。やってみるか。で、ここに戻ってくればいいのか?」

シリル 「そうですね、とりあえず」

GM では、カルロもでかけていきます。

シリルはロジャー氏の部屋と3人組の部屋を調べますが、出目は平目組と同じ。特になにもわかりませんでした。

シリル 「そうだ、ご主人。この3人組がこちらに泊まるのは初めてですか?」

GM 主人「こちらは3泊目でしたね。ロジャー氏の宿泊の一日あとからですね」

シリル 「宿泊中はどんな行動を取っていました?」

GM 主人「日中はどこかに出かけているようでしたね。夜はお部屋で宿泊されてました」

シリル 「そうですか。ありがとうございます」

シリル うーん、こんなところですかねー。とりあえず待機しまっす。

公演二日目 13:30 ベルダイン路上(ビル&フラム)

GM ビルとフラムですが、すれ違いになりそうですね。二人ともさいころを振ってもらえますか。

GM 2dで、上か、下でそろえば会えたことにします。

フラム 2d6

ダイス flamme_16 -> 2D6 = [3,2] = 5

ビル 下を出せば良いわけですな

ビル 2d6

ダイス birgit_13 -> 2D6 = [3,4] = 7

GM では、途中で会えました。

ビル 「あっ、お嬢。遅いから心配したよー」

フラム 「おなかすいた……もうみんなごはん食べた?」(よれよれ)

ビル 「とりあえず、こっちはこんな感じ。かくかくしかじか」

ビル 「あとランチはあの店、イマイチ」

フラム 「似顔絵はあたりか〜。部屋はいまシリルが調べてるのね。うん、きっとシリルだから何かに気づいてるはずね」

ビル 「そっちは?」

フラム 「こっちはね。かくかくしかじか」

フラム 「そんなわけで、資料ひっくり返してるからしばらく帰れない(涙)」

ビル 「なるほど。サンディーさんは忙しいみたいだけど、サンディーさんのお師匠様は何か言ってたの?」

フラム 「会えてないー」

ビル 「会った方が良いんじゃない?書類ひっくり返すよりは早いかもよ」

フラム 「そうかも。お師匠さまにかけあって、ラシェルの師匠に会えたらもっとよかったんだけどねー」

ビル 「ふむふむ、でどうする? 一旦宿に戻る? それとも学院に戻る?」

フラム 「先にごはん!」

ビル 「はいー」

フラム 「一度そっちの宿に行って、いまいちとかいうごはん食べてまた学院に戻る〜」

ビル じゃ、お嬢の愚痴聞きつつ、30分掛けて狐の涙亭に戻ります。

公演二日目 14:00-15:00 犯行地点「狐の涙」(全員)

シリル ではシリルもご飯たべつつお迎え。「お疲れ様です、フラム」

フラム 「戻ったよー。シリル、どうだった?(期待に満ちた目)」

シリル 「(うっ)……すみません。私にもたいしたことはわかりませんでした。調べ物はフラムのほうがお得意でしょう。あとで見ていただけますか」

フラム 「マスター、こっちに山盛りのふかした芋を! それからチーズと、鶏のローズマリー焼きと、豆のスープと香草茶!」

ビル 「マスター、同じの僕にも」

GM 主人「あいよー。たくさん食べるねえ」

フラム 「ローズマリーは記憶を高めるっていうしね〜」<それも事実だがようは食べたいだけ。

フラム 「あれ、ビル、さっき食べたっていってなかった?」

ビル 「うん? 食べたよ? でも、動いたからお腹すくじゃない」

フラム 「……そうね。エールも別途注文する? あれ、カルロは?」

シリル 「カルロには聞き込みに出てもらってます」

フラム 「マスター、なにかお薦めメニューありますー?」

GM 主人「鮭のムニエルとかがお勧めかな。ふきとたけのこの煮物もあるよ」

フラム 「さりげに好物が……ふきとたけのこの煮物も追加〜」

GM 主人「あいよ〜」

ビル 「じゃ、とりあえずカルロが帰って来るまでゆっくりしとこうか。マスターとりあえず両方とも僕追加で」

ビル 所持金が149ガメルまで減りました。こいつ、どんだけ食うんだろ(汗)

フラム このメニューでいったいいくらくらいだろう……。

GM こんだけ頼めば2-30ガメルはいってそうな…

フラム 頭脳労働者はおなかがすくのです(笑)

ビル じゃ、もう15ガメルほど減らしておこう。

シリル わたくしはつつましく食べてます(笑)

ビル そろそろ、カルロ帰ってくるかな?

GM カルロは2時間後なので、あと1時間あります。

たっぷりと食べたあと、フラムが部屋チェックに挑戦。出目は13でしたが、特に情報はありませんでした。

フラム ドアの鍵に盗賊があけたような痕跡は? 滑らせた蝋のあととか?

GM それもないですね。

ビル アンロックでしょうな。

フラム やれやれ……魔法使いが盗賊をやると便利ですね。

GM そろそろカルロが戻ってきました。

フラム 「おかえりー」

シリル 「どうでした?」

GM カルロ「聞き込みで面白い話を聞いたぞ」

フラム 「なに、なに?」

GM カルロ「警備をしていた舞台があっただろう。あそこで、『ほーほっほっほ』という高笑いを聞いた奴がいるらしいんだ」

GM カルロ「しかも、周囲には誰もいないように見えたのに。」

フラム 「あはは……相変わらずみたいね」

シリル 「それはいつの話です?」

GM カルロ「午前中の話らしい」

シリル 「となると盗んだ後ですね」

フラム 「試しに使ってみたってところかしらね」

GM カルロ「舞台のほうに聞き込みに行こうかとも思ったが、時間がかかるからいったん帰ってきた。これからどうしようか」

フラム 「カルロ、私の方は(かくかくしかじか)なんで、別行動をとって一度学院に戻ろうと思ってるの」

ビル 「まさか、ほーほっほっほって高笑いを響かせたいために盗んだのかな?(汗)」

シリル 「さすがにそれだけではない……と思いたいですが(苦笑)」

フラム 「高笑いならともかくそのリュートの効果で魔法を使われると……」

シリル 「何かの予行演習かもしれませんね。さて、そうなるとまた二手に分かれますか」

ビル 「うん、そうだね。とりあえず、シリルとフラムが二手に分れるとして、やっぱ、もう一度僕がお嬢側、カルロはシリルと一緒に舞台に行く?」

GM カルロ「そうだな」

フラム 「じゃ学院に行って来る。もしかしたら今日は帰って来られないかもしれないから、後よろしく(泣)」

GM カルロ「分かれるのはいいが、どこで合流するんだ」

シリル 「こちらが早く終われば学院に合流、遅くなれば冒険者の宿に直接、ですかね」

ビル 「馴染みの宿にしよう。ここはご飯が不味い」

シリル 「合流が午後7時以降になりそうなら冒険者の宿、それより早くこちらが動けそうなら学院で合流……でどうでしょう」

フラム 「了解」

ビル 「じゃ、その方向で動きましょう。」

シリル 「ではのちほど」

公演二日目 16:00-17:00 賢者の学院(フラム)

GM はい、では賢者の学院から。到着したところで現在16:00です。

フラム 「サンディーさん! 資料探しにらちがあかないので、資料室担当の、そちらのお師匠さまを紹介していただけますか?」

GM サンディー「どうしたのかしら?あんまり変な用事で呼ぶと私が怒られちゃうの」

フラム 「午前に説明したとおりなんですが、資料の膨大さに、素人ではなかなか目的のものを絞り込めないのです」

GM サンディー「そんなのを師匠にお願いしたら、私が怒られちゃうわ。学院にいる生徒さんにお願いしてはどうかしら」

フラム 「……そうですよね……ごめんなさいね、ご無理をいいました」

ビル 「んー、賢者学院の元生徒が他人様に迷惑掛けるのは賢者学院としても本望じゃないでしょ、その辺突付いたら」

フラム 「うーん……」

ビル 「魔法を悪用してるわけだし、そういえば協力してくれるんじゃない?」

フラム 「ちょっとうちのお師匠さまのところに顔を出してきます。ビル、ちょっとここで待っててくれる?」

ビル 「はーい」

フラム 「お師匠さまー!」

GM 師匠「なんだ、今日はよく来るな」

フラム 「ちょっと非常事態でして(苦笑)」

GM 師匠「ふむ。」

フラム 「例の天才を育てた師匠にあたる方は、お師匠さまのお知り合いでしょうか?」

GM 師匠「そうだが、どうかしたか。」

フラム 「……ちょっとその『天才』に関わってしまいまして……聞きたいことがあるので、紹介していただけませんでしょうか?」

GM 師匠「どういったことをしてるのだ、お前は。」

フラム 「お師匠さま、私は冒険者ですよ? 職務上のことは秘密です。私に見聞を広めてこいとおっしゃったのはお師匠さまではありませんか」

GM 師匠「それは理解できるが、内容が秘密では、こちらも紹介するわけにはいかん。」

フラム 「では申し上げます。くれぐれもご内密に」

フラム 「かくかくしかじか」(結局のところ嘘のつけないフラムさん)

GM 師匠「むむ、そういうことがあったのか! だったら、最初になぜそう言わん」

フラム 「ですから職務上、べらべらしゃべられないんです」

GM 師匠「サンディーに言って、アンジェリナの資料を出してもらえば済む話でないか」

フラム 「そうするとサンディーさんにも全部話を通さねばなりませんし……アンジェリナさんとおっしゃる?」

GM 師匠「うむ。前に話した彼女はアンジェリナというぞ。聞いてなかったか。」

フラム 「現在は別の名を名乗っておりますので、そちらしかしか知りませんでした。助かります」

GM 師匠「では、サンディーに話して資料を見せてもらえ。サンディーならそれで分かるはずだ」

フラム 「ありがとうございました」(退室)

フラムは師匠との会話ではずっと「例の天才」という呼称を使っていたので、GMも師匠の口から本名を教えてやることができなかったんですね。直接聞くか、現在の偽名で呼ぶかすれば、あっさりと本名が割れたはずなのですが……。

フラム 「ビルー、話ついた〜。待たせたわね〜」

ビル 「ZZZ……はっ!」

フラム 「おはよう(笑)」

ビル 「寝てないよ(慌)」

フラム 「さて、サンディーさん、申し訳ありませんが……アンジェリナさんの資料を出していただけないでしょうか」

GM サンディー「あら、アンジェリナさんの資料をさがしてたの。だったらそういってくれればいいのに」

GM サンディー「こちらよ」といって、案内してくれます。

フラム 「ははは……(だってラシェルって名前しか知らなかったんだもん〜)」

フラム 「ありがとうございます」

フラム さて資料を見ます。実家の住所とか名前が書いてますか?

GM はい、書いてあります。旧市街の中にある名家のようです。

GM 名前はアンジェリナ・ミシェル。実家は貴族のようですね。階級は男爵です。

フラム タナトス三世に紹介状を書いてもらえば面会できるかな……。

ビル ブルームさんのが良いんじゃない?

タナトス三世は前々回の冒険で登場した、魔法のアイテムをコレクションしている貴族です。
ブルーム卿は冒険者の後援を行っている貴族で、パーティは初回から何度かお世話になっています。

フラム ブルームさんの紹介は、男爵に無視できないものですか?

GM 内容によるんじゃないんですか。

フラム あう。

GM 単に会ってほしい程度なら、問題ないとは思いますが。お前の娘は泥棒だと書いてあったら、さすがに怒るだろうね。

フラム 自分より目上の階級ならいけるかと思ったんだけれど……。

ビル ログにはGMがこう書いてました「爵位はお好きなように(笑」

フラム わはははは。

フラム さて、GM。今、何時くらいですか?

GM 17:00くらいですね。あと、25時間。

ビル 中途半端だね。まさかこっちが先に終わる事は予想してなかった。

フラム 「二度手間になりそうな気がするけど……ビル、簡単な手紙を書くから舞台までひとっ走りしてカルロとシリルに届けてくれる?」

フラム 「私は一度ブルームさんのところに行って紹介状を書いてもらえないか聞いてくるわ」

ビル 「一応、賢者学院合流って話だったけど……まぁいっか。」

シリル ビルに残ってもらうか、サンディーさんに伝言のこすくらいはしてくれい、お二方(笑)

フラム 学院合流は変わりないことにしましょうか。手紙にそう付け足して。

ビル あっ、とうとうテレパシーが飛んできた(笑)

シリル 念を送ってみました(笑)

フラム ブルームさんに紹介状をもらったら一度フラムも学院に戻ると。

ビル ビルは手紙を渡しに行って、向こうで合流後に学院。会えなければそのまま学院に帰って来ると。

フラム えーっと17時ということは移動して+1時間。再度移動して19時か〜。学院集合するより、宿のほうがいいかな?

ビル じゃ、宿屋にしますか。サンディーさんに言伝も必須。

ビル ビルは手紙を渡しに行って、向こうで合流後に宿屋。会えなければそのまま宿屋に帰って来ると。サンディーさんに言伝で「宿屋で待ってて」これでOKですか?

フラム お願いします。

公演二日目 16:00-17:00 公演会場(シリル&カルロ)

GM シリルたちは、舞台にやってきました。立て看板があり、今日の公演は中止になったと伝えています。

シリル 今朝方の高笑いを聞いた人を探して、話を聞きます。

GM はいはい、すぐに見つかりました。りんご飴を売っていたおっちゃんでした。

GM 商人「ん?何の用だい?」

シリル 「今朝あなたが聞いたという怪しい高笑いについて、お話を伺いたいのですが」

GM 商人「ああ、今朝がた市場でりんごを買って帰ってきたらな。いきなり、耳元で『ほーほっほっほ』という声が聞こえたのさ」

GM 商人「びっくりしてあたりを見回したんだが、だれもいない。とおくの方に3人組がいたぐらいだったよ。」

シリル 「その3人組の顔はご覧になりました?」

GM 商人「いや、そこまでは分からなかったな」

シリル 「そうですか。どのあたりに立っていたんでしょう。それと、どんな身なりかわかりましたか?」

GM 商人「んー。そうだな。この通りから、200m先くらいに別の通りが見えるだろう。あのあたりに立っていたな。みなりは、ローブを着た魔術師風の女と、鎧をがっちり着込んだ女、皮鎧を来た男の3人組だった」

シリル 「なるほど。ありがとうございました」といって、おっちゃんからお礼代わりにりんご飴を買おう。

GM 商人「あいよー。」といって一本くれます。

シリル 「ビルにお土産にしましょうかね」(笑)

シリル さてと。彼らが立っていたという路地まで行ってみます。あたりを見渡します。きょろきょろ。

GM いわゆる大通りですね。左に進むと旧市街、右に進むとベルダインから出ます。

シリル うーん。舞台に戻って、ほかに今日変わったことがなかったか聞いてみます。

GM 特にはないようですね。あ、ただ、りんご飴売りのおっちゃんが、戻ってきたシリルを見て、

GM 商人「そういえば、その3人組は旧市街の方にいってたな」と教えてくれます。

シリル では、その情報を携えて……えーと、今17時か。賢者の学院に向かいます(笑)

ここでシリルはさっさと帰ってしまいましたが……実は、似顔絵を見せて聞き込みながら3人組の足取りを追うことで、フラムとは別ルートで旧市街のミシェル男爵邸まで到達できることになっていました。さらにそのあたりにいた子供に聞くと、ラシェルがまたもや「犯行予告」(ほーっほっほっほ)をやっていたことがわかったはずだったのですが……。
そろそろ日が暮れることもあり、旧市街での聞き込みを、シリルのプレイヤーは二日目の午前(男爵家を尋ねたあと) にまわすことにしました。これが翌日のかれらの運命を左右することになります。

公演二日目 17:30-18:00 ベルダイン路上(シリル&ビル)

GM さーて、恒例の振り合いをしてもらいましょうか。

シリル 2d6

ダイス Cyril_15 -> 2D6 = [2,3] = 5

ビル また下かぁ(汗)

ビル 2d6

ダイス birgit_13 -> 2D6 = [2,1] = 3

GM 今回も無事合流できました。

フラム ビルえらい。

ビル ダイス目が奮わなくて褒められたのは初めてだ(笑)

ビル 「シリルー!」

シリル 「おや、どうしました?」

ビル 「この手紙をお嬢から預かってきたよ」

シリル ……何語で書いてある?

ビル 「少なくとも僕には読めないよ(笑)」

フラム 共通語で書いておきました。

シリル ありがとうございます(笑)

シリルは共通語の読み書きはできますが、エルフなのでベルダインの現地語である西方語の読み書きはできません。
ビルは知力が9なので、西方語の読み書きはできますが、共通語を読むことができません。
……このふたり、会話はできても文通は不可能ということですねえ。

シリル 手紙を読みます。「了解しました。では宿に戻りますか」

ビル うん、宿屋に帰るまでに学院でわかった事を一通りシリル&カルロに伝えておきます。

シリル 「あ、そうだ。ビル、りんご飴要ります?」

ビル 「いるー。あと、かくかくしかじか」

シリル 「なるほど。こちらもかくかくしかじか」

ビル 「旧市街かぁ、やっぱ自宅が怪しいかな」とりんご飴食いつつ。

シリル 「そうですね。明日の朝一番で実家を訪ねて、あとは聞き込みかな」とか話しつつ、お宿へGO。

公演二日目 18:00-19:00 ブルーム卿の邸宅(フラム)

フラム すっかり馴染みになった門番さんにご挨拶。

フラム 「すいません、ブルームさんに会わせていただけますか?」

GM はい、取り次いでもらえました。

フラム 「お久しぶりです」

GM ブルーム「久しぶりというほどでもないが。今日はどうかしたのかな」

フラム 「ミシェル男爵にお会いしたいのですが、紹介状を書いていただけませんでしょうか」

GM ブルーム「それぐらいならおやすい御用だ」といって紹介状を書いてくれます。

フラム 「ありがとうございました。……ええと、ブルームさんから見て、こちらの方のお人柄はどういうお方でしょうか?」

GM ブルーム「厳格な人だな」

フラム 「ははあ……。不正とか盗賊行為を許しそうにない?」

GM ブルーム「そんなことをしたら、追放だろうな」

フラム 「魔法使いに対しての印象はどうでしょう。ほら、私も魔法使いの端くれですから」

GM ブルーム「何か過去に悪いことでもあったらしく、あまり魔法使いに良い印象はもってないようだ」

フラム 「そうですか。心します。ありがとうございました」

フラム では宿に戻ります。

公演二日目 20:00-21:00 冒険者の宿(全員)

フラム 「ただいまー」

GM マスター「おかえりー。他の3人ももう戻ってるよ」

シリル 「お帰りなさい。お疲れさまです」

ビル 「お帰りー」

フラム 「ビルがここにいるってことは手紙を読んでくれたのね? 紹介状をもらってきたわ」

フラム そしてかくかくしかじか。

シリル こっちもかくかくしかじか。

フラム 「旧市街が怪しいけれど実家が現在のラシェルの動向を知ってるかどうか……厳格な人らしいから」

ビル 「パパに言いつけちゃうって事?」

シリル 「決定的な証拠もない状態では、こちらが被害をこうむりかねませんが」

フラム 「盗賊の技を身につけたときに自分の師匠と衝突した人らしいから、実家がそれを知ってる可能性が高いと思うのよ」

フラム 「となると、実家はもしかしたらラシェルを家から追い出したのかもしれない……」

シリル 「あとは似顔絵を見てもらえれば、ラシェルがアンジェリナであることの確証は取れそうですね」

フラム 「困ったなー。あと半日でリュートの場所、割り出せるかな〜(泣)」

シリル 「……微妙ですねぇ……」

ビル 「さすがに夜に会いに行くわけにはいかないし……」

ビル 「会わないにしても、屋敷を下見というか張ってみる?」

シリル 「張り込んできましょうか?」

フラム 「他に方法もなさそうだし……行きましょうか」

シリル 「ビルとカルロは昨日寝ていないんでしょう。今日は寝ないと身体が持ちませんよ(笑)」

ビル 「は、どうりで学院で居眠りしたはずだ(汗)」

フラム 「ほんとだ」

ビル 「とはいえ、シリルとお嬢二人して一日徹夜ってわけにも……」

フラム 「じゃあ二人には寝てもらって、張り込みは私たちだけで行く?」

フラム 「3時間交代して見張るとか」

シリル 「私は一晩の徹夜程度は平気ですけど……」

ビル 「向こうもシーフなわけだし、気をつけてね。気付かれて戦いになったら二人じゃキツイよ」

シリル 「ええ、無理はしないようにしますよ」>ビル

ビル 「じゃ、僕とカルロは寝かせてもらうね」

シリル 二人で潜伏して、何かあったらひとりが連絡先、かなあ。

ビル 「何かあったら起こしてね」と言いつつ、2階の部屋へ。

フラム 「おやすみ〜、ビル&カルロ〜」

シリル 「おやすみなさい」

GM カルロ「おやすみ〜」

公演二日目〜三日目 22:00-06:00 ミシェル男爵の邸宅近く(フラム&シリル)

フラムとシリルはミシェル男爵邸の近くに潜伏して見張りを行います。衛視の巡回はやり過ごしましたが、特に何事もなく朝を迎えてしまいました。

シリル 「お疲れ様。宿に戻って朝ごはんにしましょうか」

フラム 「そうね」

シリル 戻りまーす。

GM 残り12時間。

公演三日目 07:00 冒険者の宿(全員)

ビル ビルは起きてお祈り済ませて、あさご飯中。

GM カルロも決戦に備えてラックの準備。

ビル 「お帰りー」

シリル 「マスター、モーニングお願いします」

GM マスター「あいよ、ベーコンとスクランブルエッグのセットね」

シリル 「何も動きはありませんでしたよ」

フラム 「マスター、ミルクとパンとチーズ数種類に果物つけて、こっちにお願い!」

GM マスター「パンは黒パンとライ麦のパンのどっちがいい?」

フラム 「黒パンで」

シリル 「ライ麦で」

ビル 「やっぱ、正面から突入かなぁ……マスター、黒パンおかわりー」

GM マスター「あいかわらずフラムちゃんは良く食べるね」

フラム 「卵やベーコンをつけない分、しっかり食べてるだけよ♪」

ビル 「でも、ラシェルパパに会って何て言えば良いんだろう。やっぱ友達のフリして居場所を聞くべきかなー……トマト食べたい、マスタートマト一個頂戴」

GM マスター「あいよ。トマトね」

フラム 「もぐもぐ。やっぱり朝はこくのあるチーズがおいしいわね」

GM マスター「やっぱブルーチーズはいいよな」

フラム 「青カビのチーズも好きだけど白カビのチーズのマイルドさも捨てがたいのよね♪」

まてまて、話が食べ物ネタに脱線しているぞ。
このパーティ、スパゲティの奪い合いといい、なにやら食べるシーンの会話に異様に力が入っていますな。

気を取り直して、ラシェルパパとの交渉の相談に戻ります。

シリル 「友人のふりをするのは難しいのでは? 人探し程度が妥当ではないですかね」

フラム 「魔法使いをあまり快く思っていないらしいから、私が行くのは得策ではないかもしれないわ」

シリル 「うーん。私もあまりお堅いかたに受けるほうではないんですが。エルフに好意を持たない人もいますからね」

フラム 「聞き出したいのは、今現在のラシェルがどこにいるのか、隠れ家に心当たりがないか」

ビル 「なぜ、ラシェルを探してると聞かれたら?」

フラム 「うーん、ラシェルを探している言い訳かー……」

シリル 「我々の探しているあるものを持っているらしい、というのは?」

ビル 「僕が行っても良いけど、上手く物事を隠せるかなぁ……ポロっと言ってしまいそうで怖いなぁ」

フラム 「シリルには是非とも交渉の場にいてほしいわ。カルロとビルだけで貴族と交渉は……ストレートすぎて正直怖い……」

ビル 「僕の交渉術は嘘を吐かずに誠心誠意お願いする事だよ」

フラム 「ビルはいいひとなんだけどね……(ほろり)」

シリル 「そうですね、まあ、行ってみますか」

フラム 「ん、行くなら最後に林檎を剥いてから」

フラム フラムのダガーは戦闘用ではなく、食材を分割するためにしか使われていません。

ビル 「あと、力技でチャームとか」

シリル 「……いきなり歌いだすんですか?(笑)」

ビル 「歌は万国共通で仲良くなるコツだよ。まぁ、呪歌とばれたら衛兵呼ばれそうだから歌わないけどね。」

ビル 「とりあえず、皆で屋敷前まで行って、フラムだけ外で待っておく?」

フラム 「そうするわ」

シリル 「話の持っていき方としては『人探しをしていてどうもこちらのお嬢様らしいが居場所を知らないか』。探している理由は、『当人が持っているとあるものを譲ってもらいたいから』……てとこですか」

ビル 「それで行ってみようか。後はアドリブだねぇ」

フラム 「それでいいと思う。下手に嘘つくと話の整合性がつかないし」

ビル 「ただ、屋敷を追い出されていなくて、屋敷内でおもいっきりかち合った場合は?」

シリル 「それはもうとっ捕まえるしか(笑)」

フラム 「……お嬢様を捜しているんだから、お嬢様にお目通りさせてもらえるんじゃないかな。それも怖い(汗)」

ビル 「下手すると衛兵も敵に回るよ。外では盗賊でも、中ではお嬢様だし。衛兵ー、曲者じゃーみたいな」

フラム 「貴族ってことは、お嬢様というより、お姫様と呼ぶべきなのかもね」

ビル 「まぁ、なるようにしかならないから、行くしかないんだけどね。運命神の教えだよ(笑)」

フラム この会話で30分くらいかな?

シリル あまり早く行き過ぎても失礼だし、9時くらいに向こうに着くように出ればいいかな。

ビル という事で、4人で屋敷前に、そこからはお嬢を抜いた3人で屋敷に突貫します。

フラム 「戦闘になったらがんばってね、カルロ。あとで私の財布からワインおごる!」

シリル 騒ぎになったら駆けつけてね、フラム(笑)

フラム がんばる(笑)

ビル 「あっ、一応、3人には耳栓を用意しておいてもらう。最悪歌うから」

シリル 「了解です」

フラム GM、耳栓の値段、いくらくらいですか?(笑)

GM 5ガメルぐらいかな?

シリル では買います。この先も使うかもしれないしね。

フラム 確かに。

ビル 宿屋なら売ってそうだしね(笑)

フラム では15G引いておきます。

ビル という事で屋敷にGOで。

公演三日目 09:00 ミシェル男爵の邸宅(全員)

フラム 「みんないってらっしゃーい」

GM 門番「どういった御用でしょうか」

シリル 「男爵にお目にかかりたいのですが。こちらが紹介状です」

GM 門番「少々お待ちください。」

 

GM 門番「ミシェル様がお会いになるそうです。」

GM というわけで、中にとおされます。

GM ミシェル「君たち、何の用かね。」

ビル 「初めまして男爵様。実は人探しをしていまして」 馴れない口調で舌噛みそうだ(汗)

シリル 「こちらのアンジェリナお嬢様にお目にかかりたいのですが、ご在宅でしょうか」

GM ミシェル「アンジェリナはしばらく前からこちらには戻っていないが、君たちはアンジェリナとどういう関係なのだね。」

シリル 「先ほど申し上げた通り、人を探しておりまして。どうやら、それがアンジェリナ様ではないかと思われるのです」と似顔絵を見せる。

GM ミシェル「ほう。これは確かにアンジェリナによく似ているが、どうして探しているのだ」

シリル 「とある品物を探しているのですが、このかたがお持ちだと聞きまして。ぜひ譲っていただきたいのです」

ビル うん、確かに嘘は言ってないなー(笑)

GM ミシェル「そういわれても、こちらに帰ってこない娘のことを言われても、私にも手が打てないな」

シリル 「そうですか……。お嬢様がふだんどのあたりにいらっしゃるか、ご存知ないでしょうか」

GM ミシェル「うむ。では娘がこちらに立ち寄ったらそのように伝えるから、どのような品かを教えてもらえるか。」

シリル むーん。言っちゃっていいのかな?

GM とかやってると。。。

GM 上の方が騒がしくなってきました。

GM ミシェル「なんだ、どうかしたのか?」

フラム 外にいるフラムから分かりますか?

GM フラムから見ると、女性が空を飛んで、屋敷にとりついたのが分かります。

フラム 「げ」

シリル なんと派手な登場。

GM そして、

 

GM ラシェル「ほーほっほっほっほっほ」

 

GM と、いう声が全員に聞こえます。

GM ラシェル「いままで、お父様にさんざん馬鹿にされた仕返しをしてあげるわ」

シリル 来た来た来た来た!

GM ミシェルさんは、なにごとかわからずきょろきょろしています。

GM ミシェル「どこから、しゃべっているのだ」

ビル 「今彼女が使っているシルフを封じたリュートを探しています」とポロリとドサクサに紛れて喋ってしまおう。

GM ミシェル「うむ。あんなことをする奴は娘でもなんでもない」

シリル 「では、お嬢様を取り押さえさせていただきます。よろしいですね」

GM ミシェル「うむ、かまわん」

GM といってる間に、ラシェルのほうにも動きがあります。

GM どうも、屋敷の中にマリオンとミントも潜伏していたらしく、フラムから見ると、ミントが屋敷を開けてラシェルを中に招き入れました。

フラム 「あー!(泣)」

GM 当然、門番の目もラシェルに釘付けです。

シリル かもーんフラム(笑)

ビル 今がチャンス(笑)

フラム ええい、屋敷に入ります!

フラム ただしシリルたちがどこにいるのか分からないので、ラシェルが入っていった窓あたりの部屋を目指して走ります。

GM はい、しばらく、どたばたした後で、ラシェルたちが部屋に突入してきます。

GM ラシェルたちもあなたたちを認めます。

ビル とりあえず、その前に部屋にいる人間に耳栓を指示。

GM ラシェル「また、あなたたちなの」イヤそうに。

フラム しまった、フラムは耳栓の指示を聞けない(笑)

GM 部屋には、執事と、ミシェルさんと、衛兵がいますが、さすがに耳栓は持ってません。

ビル その面子は構いませんよ。

フラム 「みんな、どこー!」

シリル 耳栓したら魔法使えるのかな?

ビル 魔法は使えますよ、話や指示が聞こえないだけで。とりあえず、私はリュートを用意。

GM では、フラムは騒ぎを聞きつけて移動したということで、1ラウンド後に合流できます。

GM では、戦闘を開始します。

なんと、ドンピシャのタイミングで、敵さん一行が襲撃に来てしまいました。

実は、GMの用意したタイムテーブルでは、二日目の9時にラシェルら3人が男爵家を襲うことになっていました。冒険者一行は、最高の――あるいは最悪のタイミングで彼らとぶつかることになります。
こうなったら相手をしばき倒してリュートを取り戻すだけ……なのですが。フルパワー5レベルソーサラーを相手に、さて、冒険者一行はどう戦うのでしょう。

戦闘シーン VS見えざる盗賊団 「お花畑が見えました」

敵のリーダーであるソーサラーのラシェルは発動体を蹴り飛ばして無力化、プリーストのマリオンは精神点ゼロで気絶中と、かなりいいところまで追い詰めたのですが……対する冒険者一行も満身創痍。フラム、シリルは魔法を使い果たし、主力のカルロはパラライズをかけられた上に敵ファイター・ミントのクリティカルを喰らって気絶。最後にビルがラシェルに押さえ込みを仕掛けましたが、残念ながらかわされます。
12ラウンドにわたる長丁場の戦闘の末、とうとうGMの介入宣言が出てしまいました。

GM さて、何か言い残すことがある人はいますか?

フラム 言い残す?

ビル 言い残す?

GM 最初に宣言したとおり、強制介入がはいります。

シリル やぶれかぶれでマリオンの首にレイピア突きつけて、「この男の命が惜しければ降伏しなさい!」とか……

はい、正解です。盗賊とはいえ、かれらも仲間を見殺しにするほど非情な集団ではありません。
マリオンが昏倒した時点で誰かがこの行動を取っていれば、もっと早くに決着をつけられたんですけどね。
今回のミッションの最大目的は、あくまでもリュートの奪還。無理に全員を倒す必要はないのです。このあたりが、ボスを倒さなければ先に勧めないコンピューターRPGとは違うところです。

GM ラシェル「杖も落とされたし、しょうがないわね」

GM ラシェル「ミント、抵抗をやめるのよ」といって、ミントをおとなしくさせます。

ビル なるほど、そういう事か。

シリル ……悪役成功。(笑)

ビル てっきりカルロがそのまま逝っちゃったのかと(汗)

シリル 耳が丸くなってまいりました。

ビル もしくは身体が黒くなった?(笑)

フラム 肌の白いダークエルフ(笑)

シリル 実はおしろい(笑)

GM ラシェル「家での騒動なので、逮捕は勘弁してもらおうかしら。ね、お父様」

ビル とりあえず、戦闘ラウンドが解除されたみたいなので、カルロにキュアーを。

ビル 2d6+4

ダイス birgit_13 -> 2D6+4 = [1,2]+4 = 7

ビル r10+4

ダイス birgit_13 -> Rate10+4 = [1,5:3]+4 = 7

GM カルロも復活。

ビル エンドロールにカルロがいないのは寂しいからねぇ。で、ラシェルパパの反応は?

GM ミシェル「む。。。この騒動が他所で明らかになるよりはいいか。君たちも、探していた品物が見つかればそれでいいのかな」

ビル 「こっちとしてはリュートを返してもらえるなら引き下がる……で良いよね?」

フラム 「まぁ、目的はそれだしね」

シリル 「ええ。かまいません」

はい、追加報酬取り損ね、その2です。
ここはラシェルパパを「娘の不品行をバラされてもいいのか」と脅して、迷惑料をぶんどれるところ。
どこぞの陰謀エルフ言うところの「不正は見逃してこそ金になる」ですね。

GM ミシェル「では、ラシェルよ、リュートを渡すように」

GM ラシェル「しょうがないわね。お気に入りだったのに」といって、リュートを渡してくれます。

シリル 「ビル、ちょっと試してみてもらえます?」

ビル じゃ、リュートを受け取り、ポロンポロンと弾き語り。

GM ビルの脳裏に、誰にどのように届けたいかをリュートが聞いてきます。本物のようです。

ビル この場にいる皆に適当に歌う。「どうやら本物っぽいですよ〜♪」

フラム 「よかったよかった」

シリル 「では、我々はこれで」

ビル とりあえず、落ちたスタッフは持って帰りますね。拾われてファイアーボールとかヤダから。

フラム 「さぁ、帰ろ〜。ごきげんよう、アンジェリナ姫。できればもう会いたくないわね」

GM ラシェル「こちらも、もう会いたくないわね」

GM というわけで、ヴェーナー神殿に戻るということでよいでしょうか。

シリル ヴェーナー神殿でよいかと。

フラム じゃー神殿で。

公演三日目 10:30 エピローグ --- ヴェーナー神殿(全員)

GM 神殿につきました。心配そうなロジャーさんと、ヴォーデンさんがいます。

GM ロジャー「おお、そのリュートは!」

フラム 「取り返してきましたー」

ビル 「音楽家の命ですから、もう盗まれないでくださいねー」

GM ロジャー「君たち、ありがとう」

シリル 「残念ながら賊を取り押さえることはできませんでしたが」

GM ロジャー「そのリュートさえ返ってくればいいよ」

GM ヴォーデン「ま、われわれとしても、リュートが返ってきたので、満足しているよ」

シリル 「お役に立てて何よりです」

ビル 「うんうん、めでたしめでたしー」

GM ヴォーデン「ビルはよく働いたので、今度の昇進のときに上に掛け合ってみるよ」

ビル 「え、昇進!(目がキラキラ)」

フラム 「よかったねー、おめでとう」

ビル 「ヴェーナー様のお導きあってこそです(ホロリ)」

GM そして、ロジャーさんは持ち帰ったリュートで、無事に演奏し、事なきを得たのでした。

 

GM これで、今日の冒険はおしまいです。

シリル おつかれさまでしたー!

ビル おつかれさまでしたー

フラム おつかれさまでしたー

なんとか依頼を果たした冒険者達でした。
しかし……GMとしては、冷や汗の連続だったようです。なにせ計3回もキャラクターがお花畑を見て(=臨死体験)しまいましたからね。しかも1回はNPCカルロの回復忘れ+敵プリーストのまさかの連続クリティカルが原因なんですから。
ビルが呪歌をやめてからは、ソーサラーの魔法をできるだけ無駄遣いし、なんとかパーティを全滅させないように悪戦苦闘してくれていたようです。(ごめんよ、GM)

どうにも敵パーティと遭遇したタイミングが最悪でしたね。解決への最短距離ではありましたが、ほぼフル回復状態の5レベルソーサラーと真正面からやりあって勝つのは至難の業。
前日に聞き込みをしていれば襲撃予告を知り、備えることができたでしょう。また、男爵家を訪ねるのがもう少し遅ければ、襲撃はすでに終わっていますから、盗賊団を追跡し、精神力を消耗した相手と戦えるはずだったんですが……。(この盗賊団、やることが派手なので、追跡は比較的簡単に成功します)
今回の遭遇パターンでも、戦術を工夫すれば、もっと早く戦闘終了に持ち込めたんですけどね。GMすら予想外だったビルの呪歌一発成功をもっと有効に使えればよかったのですが。

がんばれ、冒険者たち。もっとがめつく卑怯に生きるのだ!